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2010年7月16日 (金)

犀川(石川)の源流、犀川ダム、末浄水場、金沢の水(水道源水)、とは(2010.7.16)

   犀川(さいがわ)の源流は、石川、富山の3市(金沢、白山、南砺)の境、白山国立公園の北端、白山連峰の標高1644mの奈良岳(ならだけ)にあり、全長34km、金沢市街を経由して、日本海に向かって流れています。

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犀川ダム(上 ダム湖、下 堰堤(せきてい)、二又新町、金沢、石川、google画像)

 犀川本流上流には、洪水調節、潅漑用水、上水道、工業用水、水力発電を目的として、1960年(昭和35年)3月に着工し、1966年(昭和41年)4月に竣工した、犀川ダムがあります。1980年(昭和55年)頃、ダム湖の水質調査で、狭い山道をマイカーで走り、数回訪れたことがあります。

犀川ダムの風景: http://dam.at.webry.info/200511/article_2.html; 

犀川ダムと湖の風景: http://moon.otto.to/~suwa_h/Damuko/Saigawa/Saigawa.html

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末浄水場(すえじょうすいじょう、緩速沈澱池(かんそくちんでんいけ)と集合井(しゅうごうせい、貯水)、金沢市企業局、末町、金沢市、google画像)

 末浄水場(すえじょうすいじょう)は、犀川中流部に位置し、金沢市の中心部からは南東に約8キロメートル離れた、犀川上流部から引いた江戸時代からの寺津(てらづ)用水を水源とする、犀川の表流水を水源として1930年(昭和5年)に給水を開始した緩速ろ過(1日半)方式と、その後、犀川ダムの完成によって、犀川ダムから取水し、1965年(昭和40年)から急速ろ過(8時間)方式で浄水処理し、給水しています。 現在は、この2方式を合わせて、105000リットル/日 の給水能力を有する浄水場に発展しています。ここも、犀川の水の浄水処理と水質調査のことで、数回見学させていただいたことがあります。

 末浄水場緩速ろ過池集合井(しゅうごうせい、貯水、鉄筋コンクリート造平屋建)は、当時の姿で現存しているため、1985年(昭和60年)、日本近代水道百選にも選ばれ、また2001年(平成13年)には、国の登録有形文化財に登録されました。

末浄水場(金沢市企業局ホームページ): http://www2.city.kanazawa.ishikawa.jp/web/about/about_water_02.html

末浄水場緩速沈殿池(末町、金沢市、石川):http://www4.city.kanazawa.lg.jp/11104/bunkazaimain/shiteibunkazai/tourokubunka/suejousui.html

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金沢の水水道源水、金沢市企業局、金沢市、google画像)

(解説) 末浄水場で、犀川の水を薬品を使わず、1日半かけてろ過する緩速ろ過方式で浄化した後、塩素を入れる代わりに、食品衛生法により90℃で35分間加熱殺菌し、ペットボトルに詰められた水道源水は、金沢の水と名付けられました。

 水質は、pH7.6、硬度 約23mg/l(軟水)、ナトリウム 3.6ppm、カリウム0.3ppm、カルシウム6.3ppm、マグネシウム1.5ppm、とのことです。ppmは百万分率で100万の中の1の割合にあたる非常に少ない量です。(用語解説、各種イオン含む): http://unit.aist.go.jp/georesenv/gwrg/glossary.html.)

○ 金沢の水(金沢市企業局ホームページ): http://www2.city.kanazawa.ishikawa.jp/web/kanazawawater/index.html

 金沢市は、2009年(平成21年)4月より、ペットボトル入りの金沢の水を350mlで100円、500mlで120円(ともに税込み)とし、ホテルや観光施設のほか、金沢駅のコンビニやキヨスク、デパート、スーパー、金沢市役所の自動販売機など70ヶ所で販売しています。1本あたり2円の売り上げが赤い羽根共同募金に寄付されます。この水は好評で、年間目標の12万本を大きく上回る見込みだそうです。

(追加説明) ○ 1985年(昭和60年)に、厚生省(のち厚生労働省)の「おいしい水研究会」が、NHKの支局のある人口10万人以上の全国の都市から水道水を集め、どこの水がおいしいかを調べました。その結果、水道水のおいしい都市として、金沢をはじめ32の都市が選ばれました。特においしかったのが、熊本、高知、岡山、金沢、島根、福井、静岡、宇都宮、前橋、青森などの都市でした。これらの水道水は、いずれも恵まれた自然に水源地をもつ水道水ばかりです。

 金沢の水道水はおいしいということで、1994年(平成6年)、金沢市企業局が、犀川ダムで取水された水を末浄水場で、薬を入れず1日半かけ緩速ろ過処理を行い、塩素を入れる代わりに、90℃で35分間加熱殺菌し、アルミ製の缶詰(かんずめ)にした、金沢の水を3万個作り、菓子博などのイベントで無料配付し、「水と緑に恵まれた金沢」をアピールしたことがあります。

(参考資料)

 おいしい水とは(おいしい水の32都市、要件と水質含む): http://www.kanhokou.or.jp/yomimono/deliciouswater/deliciouswater.htm

○ 兼六園の中の名水、金城霊沢と金沢神社の手水舎の水、金沢市内の湧水の水質(ヘキサダイヤグラム)、とは(2009.6.7): http://kanazawa-sakurada.cocolog-nifty.com/blog/2012/12/post-b450.html

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● いしかわ(名水、湧水、金城霊沢、上の清水、白山霊水、弘法池の水、杉森地蔵水、神子清水、柳原の湧水、金沢の水、末浄水場、弘法の水、満濃池)」カテゴリの記事

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