« 日本の金属鉱山下のカドミウム汚染(農用地土壌、健康障害)、尾小屋鉱山(石川)、鉱毒耐性の藻、コケ、シダ(ヘビノネゴザ)の状態分析、尾小屋鉱毒の川に魚を戻そう、北陸地方の金属鉱山、とは(2010.10.24) | トップページ | 秋の暮れ、白山(石川)の麓の柳原町(白山市)の里山、柳原の湧水、堂川のイワナ(岩魚)、とは(2010.10.31) »

2010年10月26日 (火)

晩秋、2010年10月中旬すぎ、わが家(桜田、金沢)から眺める犀川の天然アユの受精卵放流、琵琶湖(滋賀)の天然のコアユの放流、とは(2010.10.26)

  秋深し(あきふかし)は、10月の中旬、秋たけなわの頃のことです。日中は暖かいのですが、朝方は著しく気温が下がり、手足が寒かったりします。 秋深き 隣は何を する人ぞ 、これは芭蕉の有名な句です。 晩秋(ばんしゅう)は、寒露(かんろ、10月8日)から立冬(りっとう)の前日(11月6日)までのことです。、寒露とは、晩秋から初冬にかけて野草に宿る露のことです。

 アユ鮎、アイとも)は、アユ科の魚で、北海道南部から台湾、中国大陸、朝鮮に分布し、河川の上流、中流の瀬や淵(ふち)にすみ、各縄張り内の付着藻類を食べます。9~12月に、中流、下流の川底に産卵し、産卵後の親は死にますが、ふ化した稚魚は海に下り、プランクトンを食べて越冬します。翌春3~5月に川に上ります。解禁は多く6月1日からです。

○ 犀川(金沢、石川)の天然アユの受精卵放流

Images3_6

天然アユの受精卵を付着させた木箱とシラサギ(犀川ぶち下流、桜田、金沢、石川、2010年(平成22年)10月26日撮影)

Images2_15

天然アユの受精卵放流(犀川下流、アユの受精卵を付着させた木箱を沈める作業、玉鉾、金沢、石川、2010年(平成22年)10月19日、北陸中日新聞、朝刊より)

(解説) 金沢漁業協同組合は、犀川(さいがわ)に生息するアユを増やそうと、10月18日(月)、天然のアユの受精卵を金沢市内、桜田(さくらだ)の近く、玉鉾(たまぼこ)の犀川下流に沈める作業を行いました。

 組合員18人は、犀川で捕った産卵期のメス50匹を持ち寄り、腹部を押して約130グラム(約50万粒相当)の卵を搾(しぼ)り出し、オスの精子と混ぜました。受精卵は、樹皮製の網に塗り付け、木箱に固定して川に沈めました。

 八田伸一組合長は、「自然により近い状態で卵をかえらせ、地元で生まれ育った地アユを増やしていきたい」と話しています。受精卵は、2週間程度でふ化し、いったん日本海に出た跡、来年5月頃に遡上(そじょう)するという。

○ 琵琶湖(滋賀)の天然コアユの放流

 日本の川で普通に見られるケイソウ(珪藻)は約350種ほど、そのうちアユが生息できる程度のきれいな水域では、約280種ほどのケイソウがあるそうです。アユは、河底の礫石の表面に付着する藻類(藍藻、緑藻、珪藻など)を食(は)むなど、いわゆる、石垢(イシアカ)、コケを食むのですが、なわばりでその回数が多くなるほど、そこのコケは栄養価の高い藍藻(糸状藍藻)が増えていき、それを食べたアユはよく育つとのことです。

220pxchiyomatsu_ishikawa1_2

石川千代松(ウィキペディア): http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9F%B3%E5%B7%9D%E5%8D%83%E4%BB%A3%E6%9D%BE

 日本各地の河川に放流されている琵琶湖のコアユは、陸封されたために成長が止まったもので、一般の河川に放流すれば大きく育つことを、石川千代松、1860年(安政7年)~1935年(昭和10年)、(東京帝国大学教授)は、1913年(大正2年)の春、琵琶湖のコアユを東京の多摩川上流の釜ガヶ淵に放流し、そこで夏に大きく育ったコアユを確かめ証明されました。下流に玉川上水取水場の羽村堰(せき)があり、魚類の遡上(そじょう)が遮断されていました。この学術研究により、日本各地で釣り用の稚魚のアユの放流事業が盛んとなり、今日に至っています。

 私は、1960年(昭和35年)頃、琵琶湖の近く、高島(岡、新旭、滋賀)の親戚(河原林頼雄様)のお宅に、おじゃましたことがあります。近くの琵琶湖に注ぐ小さな川(水路)の河底では、小鮎が真っ黒になるほど遡上していたのが強く印象に残っています。

(参考文献) 下中邦彦(編): 小百科事典、平凡社(1973); 樋口清之(監修): 生活歳時記、三宝出版(1994); もりたなるお: 落鮎の秋、北陸中日新聞、夕刊、2006年(平成18年)9月27日(水). 

(参考資料) 石垢(イシアカ)の話(友釣酔狂夢譚、ホーム):http://www5e.biglobe.ne.jp/~tomozuri/isiaka.html; 

石川千代松像(彦根観光協会、滋賀): http://www.hikoneshi.com/sightseeing/?itemid=337; 

小鮎塚と石川千代松博士(小鮎釣り、滋賀): http://www012.upp.so-net.ne.jp/sawayaka/newpage093.html

アユ(鮎)の放流(友釣酔狂夢譚、ホーム):http://www5e.biglobe.ne.jp/~tomozuri/ayu3.html

« 日本の金属鉱山下のカドミウム汚染(農用地土壌、健康障害)、尾小屋鉱山(石川)、鉱毒耐性の藻、コケ、シダ(ヘビノネゴザ)の状態分析、尾小屋鉱毒の川に魚を戻そう、北陸地方の金属鉱山、とは(2010.10.24) | トップページ | 秋の暮れ、白山(石川)の麓の柳原町(白山市)の里山、柳原の湧水、堂川のイワナ(岩魚)、とは(2010.10.31) »

● 農林水産(穀物、野菜、果物、酪農、養殖、食品、花粉症、農地改革)」カテゴリの記事

2017年8月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

カテゴリー

フォト

アクセス解析

無料ブログはココログ