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2010年11月22日 (月)

アシ(葦、ヨシとも)、昔の日本は豊葦原の瑞穂国(国譲り神話、出雲、島根)、犀川(石川)土手下の湿地、吉野川(德島)第十堰の水辺と湿地に群生するアシ(葦)の風景(2010.11.22)

  昔の日本には、河川や湖沼が多く、そこには必ずと言っていいほど、アシ(葦、別名 ヨシ)が繁っていました。湿地に群生する姿は緑色です。昔はこれを青之(あおし)といい、青之がアシになったという。後世になって、アシは「悪し」に通じるので、ヨシ「良し」とも呼ばれるようになりました。

 日本は、神話の世界では、大八州(おおやしま、多くの島からなる意)、豊葦原(とよあしはら)中つ国(なかつくに)、あるいは、瑞穂国(みずほのくに)と呼ばれていました。古事記では、本州・九州・四国・淡路・壱岐・ 対馬・隠岐・佐渡などの「八つの島」の総称とされています。古事記(こじき)は、奈良時代(710~794)、太安万侶(おおのやすまろ、?~723)編纂(へんさん)、現存する日本最古の歴史書ですが、神話、伝説、多数の歌謡を含み、天皇を中心とする日本の統一の由来を物語っています。

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国譲り神話(くにゆずりしんわ、天の神、天照大神(あまてらすおおかみ)が、天の岩屋戸の事件を起こし天上の世界(高天原)から追い払われた弟、地の神、素戔嗚尊(すさのおのみこと)の子、大国主神(おおくにぬしのかみ、だいこくさまとも)から大八州(おおやしま)、豊葦原の瑞穂国(日本)を譲られたとする話、google 画像、出雲、島根)  国譲り神話(出雲大社、島根):http://www.izumooyashiro.or.jp/kamigami/izumo/yuzuri.html. 

(解説) 神話の世界では、豊葦原(とよあしはら、豊かな葦原)中つ国は、日本の美称(びしょう)で、大国主神(おおくにぬしのかみ、だいこくさまとも)がつくられた豊穣(ほうじょう、穀物の実りが豊かな)国のことです。また、瑞穂国は、みずみずしい稲穂の実る国のことで、これも日本の美称です。

 日本書記は、奈良時代、舎人親王(とねりしんのう、676~735)らの撰、現存する日本最古の勅撰の正史ですが、神話、伝説、記録などを修飾の多い漢文で記述した歴史書です。その中に、大国主大神はこの国づくりの大業が完成すると、天照大御神に、その豊葦原の瑞穂国をお譲りされたとあります。

 大国主命(おおくにぬしのみこと、だいこくさまとも)は、日本神話では、出雲国(いずものくに)の主神で、豊葦原の瑞穂国づくりを終え、それを天照大神にゆずり、隠退して、出雲大社(島根)に祀られています。天照大御神(あまてらすおおみかみ)は、伊弉冉尊(いざなみのみこと、女神)と伊弉諾尊(いざなぎのみこと、男神)の女(ムスメ)で、皇室の祖神という。日の神と仰がれ、伊勢神宮(三重)に祀られ、皇室並びに国民崇敬の中心とされました。 天照大御神(伊勢神宮、三重): http://www.isejingu.or.jp/arukikata/naiku-index.html,

 万葉集(まんようしゅう)は、奈良時代、大伴家持(おおとものやかもち、718?~785)編纂(へんさん)、現存最古の歌集ですが、歌数は4500余り、その中にアシの歌が、47ほど含まれているという。 葦(あし、万葉の生き物たち): http://www.bioweather.net/column/ikimono/manyo/m0511_2.htm

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犀川べりのアシ(葦)(北陸自動車道の日本海側(西)の陸橋下、犀川の右岸の土手の湿地で群生するアシ、示野(しめの)、金沢、石川)

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吉野川第十堰アシ(葦)( 吉野川左岸(北側、背後は四国山脈、上板町、藍住町)の第十堰近く、水辺と河川敷のアシの群生、 下 吉野川右岸(南側、背後は阿讃山脈、国府町、石井町)の第十堰近く、水辺のアシの群生、google画像、德島)

 アシ(葦)は、日本各地の池沼や川岸や沢辺などに群生していました。一般に、アシは地下水位の高い地域に群生するという。 アシは若芽が食用に、茎が簾(すだれ)など、根茎が薬用になりました。また、アシの茎で作った「よしず」の下は気温が下がるので、夏には窓際の日よけに用いられました。

(参考文献) 新村出編: 広辞苑、岩波書店(1991); 日本自然保護協会編: 指標生物、自然をみるものさし、平凡社(1994); 永原慶二編: 日本史事典: 岩波書店(1999); 高橋勝雄: 山渓名前図鑑、野草の名前、秋・冬、山と渓谷社(2003).

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