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2011年8月18日 (木)

早口言葉(はやくちことば、言葉遊び)、早歌(はやうた)、口遊み(くちずさみ)、舌捩り(したもじり)、とは(2011.8.18)

   早口言葉(はやくちことば、早口そそりとも)は、同音が重複(ちょうふく、じゅうふくとも)して発音しにくい台詞(せりふ)、俗謡(民間のはやりうた、小唄、流行歌、俗曲、民謡など)を、誤らずに早口に言うことで、繰言葉(くりことば)ともいう。

 早歌(はやうた)は、神楽(かぐら)歌の後半にうたわれる拍子の早い、おかしみのある、歌曲です。はやりうた、小唄、そうかともいう。 口遊み(くちずさみ、くちすさみとも)は、文句や詩歌を小声で唱えることです。舌捩り(したもじり)は、言語遊技の一つで、発音しにくい語を続けて言わせるものです。

 ○ 早歌(はやうた)

 平安時代、雑芸(ぞうげい)と称する民間歌謡が宮中の神楽に取り入れられ、早歌(はやうた)となり、その名の通り、早いテンポで歌われたものと思われます。神慮を慰めるための滑稽な詞章となっています。

 本歌 ヤ、 あかがり(皹、あかぎれのこと)踏むな、 後(しり)なる子。 末歌 ヤ、 われも眼はあり。 先なる子。 本歌 ヤ、 女子(をみなご)の才(ざえ)は、 末歌 ヤ、 霜月師走の、かいこぼち。 本歌 ヤ、 ゆすりあげよ、そヽりあげん。 末歌 ヤ、そヽりあげよ、ゆすりあげん。 本歌 ヤ、これから行かば、 かれからゆかむ。 末歌 ヤ かれから行かば、 これからゆかむ。 早歌: 神楽歌(9世紀後半)、早歌「(本)安加加利(アカカリ)踏むな後(しり)なる子」、十巻、本和名抄(934年頃)二、「皹 (あかがり)漢書、注云皹〈音軍 阿加加利)手足裂也」、平家(13世紀前半)八、緒、日本国語大辞典(小学館)、より) 早歌(平安時代の歌謡): http://tukineko.pekori.jp/heian/yougo2/kayou/kayou.html#hayauta.

○ 口遊み(くちずさみ)

 明治時代?、擬声、擬態、擬音などによる早口の口遊み(くちずさみ)で、歌詞の中に、蛙が三ツで ミヒョコヒョコ、雁が三羽で ミガンガンなど、舌捩り(したもじり)によく似た箇所があります。 が、全体としては舌捩り(したもじり)ではないという。

狆(ちん)ワン 猫ニャア チュウ(鼠)、金魚に 放し亀。 牛モウモウ、 こま犬、 鈴カラリン。 蛙が三ツで、ミヒョコヒョコ、鳩ポッポに、立(たて)石 石灯籠、子どもが こけている。櫂(かい)突く 貝突く、布袋(ほてい)の どぶつに、つんぼ恵比寿、雁が三羽で ミガンミガン、花表(とりい)に お亀は 般若(はんにゃ)で、ヒウドンチャン、天神 西行(さいぎょ)に 子守に 相撲取(すもとり)ドッコイ、わいわい 天王 五重の塔、お馬がヒンヒンヒン。口遊み: 明治生まれの東京人なら大抵の人が知っている口遊みで、縁日の露店で並べられていた小物玩具などを羅列したものという、(私の明治、元高校教師、兵庫)、より): http://blog.goo.ne.jp/ryoyokota200608/m/200802.)

○舌捩り(したもじり)

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外郎売り(ういろううり、二代目市川團十郎、google画像

(解説) 江戸時代、二代目市川団十郎(1688~1758)という名優が、外郎売りういろううり、薬売り)の宣伝に一肌ぬぎ、ういろう薬の評判が非常に高まったという。その口上は、早口言葉、舌捩りの集成でした。台詞(せりふ)は、「拙者親方と申すは、御立合の中(うち)に御存(ごぞんじ)のお方もござりませうが、お江戸を立(たつ)て二十里上方、ーーー、息せい引(ひつ)ぱり東方世界の薬の元〆(じめ)薬師如来も上覧(じょうらん)あれと、ホヽ敬(うやまつ)て、うゐらうはいらっしゃりませぬか」。

 最初にういろう薬の歴史と本舗を紹介します。次に薬効のいろいろ、特に口がよく廻るという奇効があると述べ、その実演に入る先に、音韻の基礎知識について、ちょっと学のあるところを示して煙に巻きます。ーーー、江戸から小田原まで二十里を、早口さながら、一濱千里(いっしゃせんり)に到着し、も一度透頂香のセールスで終わっています。 外郎売り(ういろううり、成田屋):http://www.naritaya.jp/naritaya/18/12.php. 外郎売り(ういろううり、薬売りの口上、舞台、演劇用語、シアターリーグ):http://www.moon-light.ne.jp/termi-nology/meaning/uirouri.htm.)

 明治時代、東京で口にした舌捩り(したもじり、標準語!)は、「なま麦 なま米 なま卵(なまむぎ なまごめ なまたまご」、隣の客は よく柿食う 客だ(となりのきゃくは よくかきくう きゃくだの類という。(おなじみの早口言葉ランキングgooランキング)、より):http://cache001.ranking.goo.ne.jp/crnk/ranking/999/tonguetwister/.)

 私には、これらの他に、いつの頃からか、東京特許許可局(とうきょうとっきょきょかきょく)、竹垣に竹立てかけた(たけがきにたけたてかけた)、青巻紙赤巻紙黄巻紙(あおまきがみあかまきがみきまきがみ)、蛙ぴょこぴょこ三ぴょこぴょこ(かえるぴょこぴょこみぴょこぴょこ)など、強く記憶に残っている早口言葉があります。

(参考文献) 新村出編: 広辞苑、岩波書店(1991); 鈴木棠三: ことば遊び、講談社(2009).

(参考資料)外郎売り(ういろううり、google動画): http://www.google.co.jp/search?q=%E5%A4%96%E9%83%8E%E5%A3%B2&hl=ja&rlz=1T4GGIH_jaJP278JP279&prmd=ivns&source=univ&tbs=vid:1&tbo=u&ei=qGZFTabnIdOJcMHv5PgN&sa=X&oi=video_result_group&ct=title&resnum=4&ved=0CFcQqwQwAw.

(追加説明) ○ 蝦蟇の膏(がまのあぶら)は、ガマの分泌液を膏剤に混ぜて練ったという軟膏です。昔から戦陣の膏薬(軍中膏)として用いられ、やけど、ひび、あかぎれ、切り傷等に効能があるといわれ、大道に人を集めて香具師(やし、野師とも)が口上面白く売ったという。(広辞苑より) 落語「ガマの油」(吟醸の館): http://ginjo.fc2web.com/149gamanoabura/gamanoabura.htm.

○ ちんどん屋は、人目につきやすい服装をし、太鼓・三味線・鉦(かね)・らっぱ・クラリネットなどを鳴らしながら、大道で広告・宣伝をする人。関西では「東西屋」「広目屋(ひろめや)」という。(広辞苑より)

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