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2012年2月20日 (月)

遺伝子組換え農作物(大豆、トウモロコシ、ジャガイモなど、8作物、169品種)、遺伝子組換え食品添加物(αーアミラーゼ、リボフラビン、キモシンなど、15品目)、安全性は?(2012.2.20)

   遺伝子組換え農作物とは、生物の細胞から有用な性質を持つ遺伝子(DNA、デオキシリボ酢酸)を取り出し、植物などの細胞の遺伝子に組み込んで改良した作物のことです。例えば、害虫や除草剤への抵抗力を高めた品種、味がよく乾燥に強い品種などがあります。

世界における遺伝子組換え農作物の栽培状況(農林水産省、2012年(平成24年)、google画像):http://food-entaku.org/gmo1.htm#kuni

(解説) 遺伝子組替え農作物を栽培している国は、2011年(平成23年)には、栽培面積(ht、ヘクタール)上位10カ国、米国(6680)、ブラジル(2540)、アルゼンチン(2290)、インド(940)、カナダ(880)、中国(350)、パラグアイ(260)、パキスタン(240)、南アフリカ(220)、ウルグアイ(110)など29カ国で、面積は計1億4800万htになります。1996年(平成8年)に商業栽培が始まってから年々拡大しています。が、日本では今のところ、商業的には栽培されていません。

○ 遺伝子組換え農作物(8作物、168品種)

遺伝子組換え食品(バイオテクノロジー食品、日本農芸化学会): http://nougei.jp/manabu/site/15_03.html. 

(解説) 遺伝子組換え農作物は、2011年(平成23年)には、大豆、トウモロコシ、ジャガイモ、ナタネ、ワタ、テンサイ(砂糖大根)、アルファルファ(紫うまごやし、糸もやしとも)、パパイアなど8作物、168品種の販売流通が認められています。その際、組み込んだ遺伝子の作るたんぱく質がアレルギーを起こさないかどうかなど、安全性を国が審査、認めたものが流通しています。

 遺伝子組換え作物の表示については、義務があるのは農作物と、豆腐、納豆、コーンスターチなど33種類の加工食品に遺伝子組み換えの原料を使う場合で、遺伝子組み換え作物を飼料にして育てた家畜の肉や卵は、表示は必要ありません。油や醤油(しょうゆ)なども、組み替え遺伝子やたんぱく質が加工の際に除去分解されるため対象外となっています。

 ○ 遺伝子組換え微生物で作る食品添加物(14品目)

 わが国では、2001年(平成13 年)4 月1 日、食品衛生法の規格基準を改正し、安全性審査を受けていない遺伝子組み換え添加物の輸入、販売等は禁止されています。

 厚生労働省は、2011年(平成23年)12月5日、韓国の食品メーカーが作った食品添加物日本の安全性審査を経ないまま国内に輸入、販売されていたと発表しました。

 遺伝子組み換えの微生物を使ってつくられた添加物はかつお節とシイタケの風味を出すため、たれやかまぼこ、ハムなどに用いられており、輸入量は年600~700トンに上り、これらの添加物を使った加工食品の量は、年180万~200万トンに上るとみられています。厚労省によると海外では広く使われており、安全性に問題があるとの情報なく、回収指示はしない方針です。一方、輸入している10 社に輸入と販売の停止を指示しました。

 2011年(平成23 年)12 月1 日に厚労省医薬食品局食品安全部が発行した、「安全性審査の手続きを経た遺伝子組み換え食品および添加物一覧」、によれば、遺伝子組み換え微生物を利用して製造している食品添加物(以下「遺伝子組み換え添加物」とも)は、α-アミラーゼ(でんぷん糖の製造に用いる加水分解酵素)やリボフラビン(ビタミンB2)、キモシン(チーズを作るときに用いられる凝乳酵素)、リパーゼ(体内の脂肪を分解する酵素)など、すでに7種類14 品目認可されており、市場で流通し、様々な食品に使用されています。

 現在、安全性審査が継続中食品添加物酵素アミノ酸など7品目あります。これらの食品添加物の多くは、既存の微生物を利用した製造よりも収率が良く、コスト面でメリットがあるために遺伝子組み換えを行った微生物を使用しています。そのため、近年、遺伝子組み換え添加物の開発や実用化は、国際的にも急速に広がっています。

 私は、人も自然の一部であり、不自然な食物が人の口から入り、異常な生体内反応を起こし、人の健康を害しないよう、国の徹底した安全対策とともに、各人の食の安全性に対する注意も必要かと思います。

(参考文献) 毎日新聞他: 国内のPL関連情報、2011 No.8、遺伝子組み換え微生物利用の食品添加物の流通、販売停止指示、2011年(平成23年)12月6日、朝刊より; 朝日新聞: ニュースがわからん! 遺伝子組み換え食品は安全なの? 国が審査しているが、すり抜けて流通した例も、2012年(平成24年)1月8日、朝刊より.

(参考資料) 遺伝子組換え食品(厚生労働省): http://www.mhlw.go.jp/topics/idenshi/

遺伝子組換え食品Q&A厚生労働省医薬食品局食品安全部):  http://www.mhlw.go.jp/topics/idenshi/qa/qa.html

安全性審査の手続きを経た遺伝子組換え食品および添加物一覧(2012年(平成24年)2月15日現在、食品169品種、添加物15品目、厚労省医薬食品局食品安全部): http://www.mhlw.go.jp/topics/idenshi/dl/list.pdf

 

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