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2012年3月19日 (月)

柑橘類(かんきつるい)、温州ミカン(温州蜜柑)、夏ミカン(夏蜜柑)、ハッサク(八朔)、ポンカン(椪柑)、グレープフルーツ、キンカン(金柑)、スダチ(酢橘)、とは(2012.3.19)

   柑橘類(かんきつるい)とは、ミカン科(ミカン属、キンカン属、カラタチ属)のミカン(蜜柑)の果樹、果実の総称です。その原産は、東南アジアで数十種の野生種が知られています。

  そこで、昔から馴染みの深いミカン(蜜柑)温州ミカン(うんしゅうみかん、温州蜜柑)夏ミカン(夏蜜柑)、ハッサク(八朔)、ポンカン(椪柑)、グレープフルーツ、キンカン(金柑)、スダチ(酢橘)などについて、改めて調べてみました。

 現在、柑橘類(かんきつるい)は、雑種や交配種として、ポンカン(椪柑)、いよかん(伊予柑)、ハッサク(八朔)、夏ミカン(夏蜜柑)、ブンタン(文旦)、甘夏(甘夏みかん)、清見(きよみ)、不知火(しらぬい、デコポン)、せとか、はるみ、たんかん(桶柑)、マーコット、アンコール、セミノール、晩白柚(ばんぺいゆ)、日向夏(ひゅうがなつ)、カラ(カラーマンダリン)、天草(あまくさ)、スイートスプリング、はるか、南津海(なつみ)、はれひめ、まいひめ、黄金柑、河内晩柑(美生柑)、紅まどんな、ひめのつき、カクテルフルーツ、ミネオラなど、多くの品種が日本の各地に出回っています。

○ 温州ミカン(温州蜜柑)

 秋、9月に入ると出回る早生(わせ)の温州ミカン(うんしゅうみかん)を、青ミカン(青蜜柑)と呼んでいます。これは、青切りミカンともいうもので、色づく前につみ取ります。主な産地は、和歌山、愛媛、静岡、熊本、長崎、佐賀、広島、福岡など、暖かい地域の各県となっています。

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温州ミカン(温州蜜柑、ウィキペディア、google画像): http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%83%B3%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%82%A6%E3%83%9F%E3%82%AB%E3%83%B3

 温州ミカンはその名から中国の原産地だと思われがちですが、実際は300年前に鹿児島県の八代海にある長島で作られはじめたといわれています。 青ミカンは果皮が薄く、味が淡泊ですが、夏の暑い時期に食べられることが大きなメリットです。ちなみに、鹿児島では「さつまオレンジ」、宮崎では「アーリーオレンジ」といった名称がつけられています。 

 早生温州(わせうんしゅう)は、10~11月頃に出荷され、果皮はほぼオレンジ色に染まり、甘みとほどよい酸味が楽しめます。品種として有名なのが「宮川早生」で、糖度が高く、味わい深く風味に優れているのが特徴です。ほかに「興津早生」も甘みが強くて美味です。どちらもじょうのう(袋)が薄くてそのまま食べられます。このほか、宮川早生の枝変わりで誕生した果皮が紅橙色の「山下紅早生」や「小原紅早生」なども人気です。

 ○ 夏ミカン(夏蜜柑)

 夏ミカンは、春から夏にわたって賞味することができます。原産地は山口県の長門市です。ここにある原木は天然記念物として現在も保護されています。果肉はやや酸味が強いけれども、果汁に富んでいます。 

Natsudaidai.JPG

夏ミカン(夏蜜柑、ウィキペディア、google画像): http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8A%E3%83%84%E3%83%9F%E3%82%AB%E3%83%B3

 夏ミカンよりひと回り小さく、果肉のキメ細かいものに甘夏カンがあります。その名の通り、夏ミカンより甘さの点でまさっています。この甘夏カンは品種改良によって生まれたものではなく、害虫駆除用の薬品を使う過程でたまたま発生したおのなのです。選ぶ際には、どちらも赤みが濃く、ずっしりと重いものをさがすとよい。なお、甘夏カンは冷蔵庫に入れておくと苦みの出ることがあるので、注意するとよい。 

○ ハッサク(八朔)

 ハッサクを漢字で八朔と書くのは、旧暦の8月朔日(さくじつ、1日)ころに取れる、というところから来ました。現代では、11月頃から収穫をはじめ、店頭に出回るのは寒くなってからです。原産地は広島県の因島(いんのしま)です。栽培が他の柑橘類に比べて容易なため、広島県のほか和歌山、愛媛、徳島、香川など暖かい瀬戸内海沿岸の各県が主産地となっています。 

Hassaku.JPG

ハッサク(八朔、ウィキペディア、google画像): http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%83%E3%82%B5%E3%82%AF

 ハッサクは夏ミカンよりやや小さく、果汁は少ないが皮が薄く、香りもいい。グレープフルーツのように冷やして横二つに切り、砂糖、ハチミツなどをかけて食べるとよい。

○ ポンカン(椪柑)

 東南アジア(インド)原産のミカンの一種です。鹿児島県の屋久島(やくしま)や肝属(きもつき)、川辺(かわなべ)、宮崎県の日南(にちなん)、熊本県の天草(あまくさ)などが産地です。日本には明治時代に伝わりました。現在の品種には、交配種の「吉田ポンカン」「今津ポンカン」「森田ポンカン」などがあり、主産地は愛媛、鹿児島、大分、高知などです。果肉は黄色で、ミカンより甘く、芳しい香りを持っています。12月から2月の頃が収穫期です。

TangerineFruit.jpg

ポンカン(椪柑、ウィキペディア、google画像): http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9D%E3%83%B3%E3%82%AB%E3%83%B3

 また、ポンカンと同じく九州の鹿児島や熊本、長崎などでとれる柑橘類(かんきつるい)にザボンがあります。これは柑橘類の中でも最も大きく、小さい物でも800g、大きなものになると2kgもあります。果肉はピンク、白、黄、紫といろいろな色です。

○ グレープフルーツ

 近年、よく目にする柑橘類(かんきつるい)で、樹木に果実がブドウの房のようにたくさん実ることから、グレープフルーツと名付けられました。私はその光景をハワイの果樹園で見たことがあり、強く印象に残っています。この果樹は、亜熱帯を原産地とし、東洋産、文旦(ぶんたん、ザボンとも)の変種です。主な産地はアメリカ(フロリダ、カルフォルニアなど)のほか、メキシコ、エクアドル、南アフリカなどです。 

Grapefruit 700x490.jpg

グレープフルーツ(grape fruit、ウィキペディア、google画像): http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B0%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%97%E3%83%95%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%84. 文旦(ぶんたん、ザボンとも、ウィキペディア): http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%B3

 日本に来ているものはアメリカ産が圧倒的に多い。夏ミカンなどにくらべて皮が薄く、キメが細かい。また、袋からの身ばなれもよい。選ぶときは、色つやがよく、ずっしりと重みのあるものがおすすめです。ときどき外皮に茶色いシミのあるものがあるが、これは枝ズレのあとだから中味には影響ありません。

○ キンカン(金柑)

 キンカン(金柑)はミカン科(キンカン属)の果物で、中国を原産地とする柑橘類の一種です。栽培地は静岡県三保地方、和歌山県田辺地方、加えて福岡、鹿児島などです。三保地方でとれたものはニンポウキンカン(寧波キンカン)といい、江戸時代の明和年間(1764~1772)に中国からもたらされたもので、明和キンカンと呼ぶこともあります。

Citrus japonica2.jpg

キンカン(金柑、ウィキペディア、google画像): http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%B3%E3%82%AB%E3%83%B3

 キンカンは古来、かぜの妙薬としられていますが、それ以外に、ダイコンなますや漬物に刻みこんだり、砂糖漬け、マーマレードの材料にもします。

○ スダチ(酢橘)

 スダチ(酢橘)はミカン科(ミカン属)の果物で、徳島県(神山、佐那河内など)の特産です。ユズ(柚子)の近縁種で、晩成の柑橘類(かんきつるい)です。果汁が多く、その酸味と芳香が賞用されます。実の大きさはピンポン玉くらいで、青々とした未熟のうちがよく、黄色く熟れると風味がなくなってきます。もっぱら絞り汁を使い、マッタケ料理によく合うし、焼魚や刺身にかけてもよい。また紅茶にもよい。 

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スダチ(酢橘、ウィキペディア、google画像): http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%83%80%E3%83%81

 徳島県には、スダチ(酢橘)のほかにユコウ(柚柑)という柑橘類(かんきつるい)があります。こちらはスダチほどの香りがなく、果汁も少ない。ただし、黄色く熟しても酸味が落ちないので、1、2月ごろまで出回ります。使い方はスダチとほぼ同じです。

 金沢市中央卸売市場(3月8日現在、http://www.kanazawa-market.or.jp/Homepage/index.html)によれば、日本各地から石川県への果物の入荷状況は、ミカンは、徳島を中心に長崎、香川、静岡、イヨカンは愛媛、デコポンは鹿児島、佐賀、熊本から順調に入荷。イチゴは愛知中心に鹿児島、長崎、福岡などから入荷が増え、買い求めやすくなっています。リンゴは、青森産サンふじで高値傾向は続いています。静岡からはアールスメロン、とのことです。

(参考文献) 下中邦彦編: 小百科事典(初版)、平凡社(1973); 新村出編: 広辞苑(第4版)、岩波書店(1991); 樋口清之監修: 生活歳時記(第2版)、三宝出版(1994); 北陸中日新聞: 台所ガイド、果物、2012年(平成22年)3月10日(土)、朝刊より.

(参考資料) 柑橘類(かんきつるい、柑橘の歴史、果物ナビ): http://www.kudamononavi.com/zukan/citrus.htm

(追加説明) ネーブル 正しくは、ネーブルオレンジという。代表品種はワシントンネーブルです。これはブラジル原産で、1870年(明治3年)にアメリカに移植され、日本へは1889年(明治22年)にカルフォルニアから移入されました。

 ネーブルは、冬暖かで、夏の日差しが強く、かつ、雨の少ないところが栽培に適しています。寒さに弱いので、12月~1月に収穫し、2~4ヵ月間貯蔵して甘味を十分に出した後、市場に出されます。主産地の広島、和歌山のほか静岡、熊本などで栽培されています。(生活歳時記より)

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