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2012年7月 8日 (日)

オリンピック、古代オリンピック(主神ゼウスの祭典、競技会、オリンピア)、近代オリンピック(フランス人のクーベルタン提唱、オリンピック競技大会、日本の参加と開催)、とは(2012.7.8)

   第30回夏季オリンピック競技大会は、 ロンドン(イギリス)で、2012(平成24年)年7月27日(金)に開会式を迎え、 17日間で26競技(204か国参加、302種目)を行い 、2012(平成24年)年8月12日(日)に閉幕(時差イギリスは日本より8時間遅れ)となっています。 第30回夏季オリンピック競技大会(競技日程、2012/ロンドン): http://www.joc.or.jp/games/olympic/london/schedule/.そこで、世界平和と国際親善をめざすスポーツの祭典オリンピックの歴史について、改めて調べて見ました。

 古代オリンピック(主神ゼウスの祭典、競技会、オリンピア)

 古代ギリシャオリンピアで、紀元前776年から紀元393年まで、4年ごとに行った主神ゼウスの祭典(オリンピア祭)。時期は8月の満月の頃で、同時に運動・詩・音楽などの競技会古代オリンピック)が行われました。が、テオドシウス(347~395)帝の異教禁止令によって393年の293回を最後に廃止、すなわち、キリスト教が国教となり、他の神を信仰することを許されなかったため、古代オリンピックは滅びました。

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ゼウスの神殿跡(古代オリンピア、ギリシャ、google画像) 古代オリンピック(ウィキペディア):http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%A4%E4%BB%A3%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%94%E3%83%83%E3%82%AF

(解説) オリンピアは、 古代ギリシャ、ペロポネソス半島北西部エリス地方にあった都市で、ゼウスの神殿があり、宗教の中心、オリンピック競技発祥地です。 ゼウスはギリシャ神話の最高神で、空を支配すると共に政治・法律・道徳などの人間生活をも支配する神で、ローマ神話のジュピター(ローマ神話の天空神で、国家の三主神の一)に当たる。 オリンポスは、ギリシャ北部、テッサリアとマケドニアとの境界にある、ゼウスをはじめオリンポスの12神のほか、ギリシャ神話の諸神が住んだという、高さ2917mの峻峰です。 

 オリンピアードはオリンピア祭と次のオリンピア祭との間の4年の時期で、紀元前776年来、古代ギリシャ人はこれを基準として年代を数えていました。そして、古代ギリシャの暦数の単位は、オリンピックの中間の4年1オリンピアードとしていました。

 この故事ににならい、第1回アテネ・オリンピック大会の開かれた1896年を近代オリンピアード第1期の1年目とし、転じてオリンピック大会を意味するようになりました。

 近代オリンピック(フランス人のクーベルタン提唱、オリンピック競技大会)

 1894年パリ万国博を機に、古代オリンピック精神の復活を願うフランス人ピエール・ド・クーベルタン(1863~1937)の提唱によりパリ国際アスレチック会議を開催、大会を統括する国際オリンピック委員会(IOC)を設立、1896年4月の第1回大会(アテネ)が14か国、8競技種目で開催されました。 

近代オリンピック(誕生の瞬間)

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IOC委員(1896年、一番右で立っているのがクーベルタン、Photo:Getty Images/AFLO、google画像) オリンピズムクーベルタンとオリンピズム、日本オリンピック委員会): http://www.joc.or.jp/olympism/coubertin/

(解説) 1892年、若い教育者のピエール・ド・クーベルタン(1863~1937、30才)は、古代のオリンピア競技を再びよみがえらそうと、人々に訴えました。彼はイギリスやアメリカに出かけていって、それらの国の若者がスポーツによって、正しい心、協調の精神を養っていることを知りました。そして、彼はフランスが栄えるためには、フランス人がスポーツによって、正しい心、強い肉体を持つことだと考えました。 また、スポーツは、世界の人々の心を結ぶ働きをもすると思うようになりました。そのためには、「世界の人々が一つ所に集まってスポーツを楽しむことだ」と彼は主張しました。

 このクーベルタンの呼びかけで、1894年に国際オリンピック委員会(IOC)が設立され、1896年4月、アテネで復活第1回オリンピック大会が参加14か国、8競技種目で開催され、以降、世界大戦による中止(1916,1940,1944)を除き、4年目ごとに行う夏季競技大会となり、また1924年以降、別に冬季競技大会も行われるようになりました。 クーベルタンは、近代オリンピックの復活者として、また有名な「オリンピックに勝つことより、参加することに意義がある」の言葉でも知られています。 が、実際は1908年、第4回ロンドン大会でセントポール大寺院での日曜礼拝の時、険悪な対立ムードの英米の選手を前にして諭された主教の戒めの言葉だそうです。 

 オリンピック旗は、 1914年クーベルタンが考案した旗で、オリンピック大会を通じて五大陸(ヨーロッパ、アジア、アフリカ、オセアニア、アメリカ)の平和と協力を表す5色の輪を中央におくので五輪旗とも呼ばれています。5色は当時の世界の国旗の基本色を取り入れたもので、五大陸の間に特別の関係はありません。

 1925年、プラハの第23次国際オリンピック委員会(IOC)総会でオリンピック憲章が決定されました。また、 現在の聖火リレーは、1936年にドイツで開かれた第11回ベルリンオリンピックではじめて導入されました。

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聖火リレー(1936年、ベルリン、ドイツ)
 
(解説) 聖火は、伝統的にオリンポス山で太陽を利用して採火され聖火ランナーによってオリンピック開催地まで届けられていました。近年では、オリンピックの開会式が行われる数ヶ月前に、古代オリンピックが行われていたギリシャのオリンピア採火されています。聖火トーチへは、太陽光線を一点に集中させる凹面鏡に、炉の女神ヘスティアを祀る11人の(女優が演じる)巫女がトーチをかざすことで火をつけています。 オリンピック聖火(ウィキペディア): http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%94%E3%83%83%E3%82%AF%E8%81%96%E7%81%AB

 オリンピック種目は、国際オリンピック大会における競技の種目のことです。男子は少なくとも3大陸、50か国・地域で、女子は少なくとも3大陸・35か国・地域で、冬季大会男女とも3大陸、25か国・地域で広く行われている競技の中から、大会開催6年前に選定されます。

 オリンピック夏季大会は、1(1896,アテネ)、2(1900,パリ)、3(1904,セントルイス)、4(1908,ロンドン)、5(1912,ストックホルム)、6(1916,ベルリン、中止)、7(1920,アントワープ)、8(1924,パリ)、9(1928,アムステルダム)、10(1932,ロサンゼルス)、11(1936,ベルリン)、12(1940,東京、中止)、13(1944,ロンドン、中止)、14(1948,ロンドン)、15(1952,ヘルシンキ)、16(1956,メルボルン、ストックホルム)、17(1960,ローマ)、18(1964,東京)、19(1968,メキシコ・シティー)、20(1972,ミュンヘン)、21(1976,モントリオール)、22(1980,モスクワ)、23(1984,ロサンゼルス)、24(1988,ソウル)、25(1992,バルセロナ)、26(1996,アトランタ)、27(2000,シドニー)、28(2004,アテネ)、29(2008,北京)、30(2012,ロンドン) オリンピック夏季大会(ウィキペディア): http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%8F%E5%AD%A3%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%94%E3%83%83%E3%82%AF

 オリンピック冬季大会は、1(1924,シャモニ・モンブラン)、2(1928,サン・モリッツ)、3(1932,レーク・プラシッド)、4(1936,ガルミッシュ・バルテンキルヘン)、5(1948(サン・モリッツ)、6(1952,オスロ)、7(1956,コルチナ・ダンベッツォ)、8(1960,スコー・バレー)、9(1964,インスブルック)、10(1968,グルノーブル)、11(1972,札幌)、12(1976,インスブルック)、13(1980,レーク・ブラシッド)、14(1984,サラエボ)、15(1988,カルガリー)、16(1992,アルベールビル)、17(1994,リレハンメル)、18(1988,長野)、19(2002,ソルトレイクシティ)、20(2006,トリノ)、21(2010,バンクーバー) オリンピック冬季大会(ウィキペディア): http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%86%AC%E5%AD%A3%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%94%E3%83%83%E3%82%AF

○ 近代オリンピック(日本の参加と開催)

 オリンピック大会は、夏期大会と冬季大会とに分けられ、夏季オリンピック大会は1896年アテネで、冬季オリンピック大会は1924年シャモニーで第1回大会を開催、日本の夏季大会の初参加は、1912年第5回ストックホルムから、また第2次大戦後は1952年の第15回ヘルシンキから復帰しました。

 冬季大会は、1924年に始まり、日本は1928年第2回サンモリッツから参加、日本国内では1972年(第11回)札幌で、1998年(第18回)長野で開催されました。

 1928年第9回アムステルダム大会で、8月2日の三段跳決勝で、日本の織田幹雄選手は、みごと15.21mを跳び優勝しました。日本の初優勝がなり、メインポールに日の丸があがり、君が代が奏せられました。

 第18回東京オリンピックについては、1940年第12回東京大会は日中戦争の拡大にともない中止、1964年10月東京で開催された第18回オリンピック大会は、94か国5586人が参加、中国、北朝鮮は不参加でしたが、東西ドイツは統一大選手団を派遣してきました。

 この大会では、計測機器の新開発、世界新記録の続出、初の衛星中継、日本選手の善戦など数々のエピソードを生み、日本の政治・経済・市民生活の国際化に大きく寄与しました。また東京大会は、イベント型公共投資による国土開発の先駆となりました。東京オリンピック(ウィキペディア): http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E3%82%AA%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%94%E3%83%83%E3%82%AF

 日本では、1964年(昭和39年)10月10日、東京で開催された第18回オリンピック大会を記念して、1966年(昭和41年)より10月10日を「体育の日」とし、「国民がスポーツに親しみ、健康な心身を培う日」として国民の祝日に制定されました。 なお、2000年(平成12年)からは「ハッピーマンデー制度」の適用により、10月の第2月曜日となっています。

 私は、東京オリンピックの聖火ランナーが国立陸上競技場で走る姿を、京都大学理学部北部構内の食堂の大型のテレビの前で多くの教職員、学生と共に見ました。その時の最終聖火ランナーは坂井義則(広島の原爆投下日生まれの陸上選手 )であったことから、これから始まる第18回東京オリンピック大会が世界平和を願う祭典であることを強く感じたのを覚えています。 東京オリンピックは10月10日に始まりましたが、国交のなかった不参加の中国は、10月16日、初の原子核実験を強行、成功させています。

 また、東京オリンピックの年は新潟国体も開かれていました。第19回新潟国体は、1964年(昭和39年)1月26日~6月11日(春季)開催されましたが、同年6月16日、M7.5の新潟地震が起こり、8月の夏季大会は中止、同年10月10日~24日、東京オリンピックが開催されました。池田首相はオリンピック閉会後、病気のため11月9日退陣、佐藤内閣tが発足しました。

(参考文献) 下中邦彦編: 小百科事典(初版)、平凡社(1973); 新村出編: 広辞苑(第四版)、岩波書店(1991); 樋口清之監修: 生活歳時記(第2版)、三宝出版社(1994); 永原慶二監修: 日本史辞典(第1刷)岩波書店(1999).

 

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