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2012年8月16日 (木)

兎(うさぎ)の歌のエピソード、童謡の「兎のダンス」の歌、「ソソラ ソラ ソラ 兎のダンス」、唱歌の「故郷(ふるさと)」の歌、「兎追ひ(い)し かの山」、とは(2012.8.16)

   童謡(どうよう)とは、広辞苑によれば、大正中期から昭和初期にかけて、詩人・歌人・童謡作家の北原白秋(1885~1942、福岡)らが文部省唱歌を批判して作成し、運動によって普及させた子どもの歌です。 北原白秋記念館(ホームページ、童謡の世界、柳川市、福岡): http://www.hakushu.or.jp/douyou/index.php

 一方、 唱歌(しょうか)は、主として明治初期から第2次大戦終了時まで学校教育用につくられた歌のことです。

 最近、童謡(うさぎ)のダンス」と唱歌故郷(ふるさと)」の(うさぎ)について、興味あるエピソードが目にとまりましたので、改めて調べてみました。

○  童謡「(うさぎ)のダンス」

 1.ソソラ ソラ ソラ 兎(うさぎ)のダンス タラッタ ラッタ ラッタ ラッタ ラッタ ラッタ ラ

   脚(あし)で 蹴(け)り 蹴(け)り ピョッコ ピョッコ 踊(おど)る 

   耳に鉢巻(はちまき) ラッタ ラッタ ラッタ ラ   

 2.ソソラ ソラ ソラ 可愛いダンス タラッタ ラッタ ラッタ ラッタ ラッタ ラッタ ラ

   とんで 跳(は)ね 跳(は)ね ピョッコ ピョッコ 踊(おど)る 

   脚(あし)に赤靴(あかぐつ) ラッタ ラッタ ラッタ ラ 

 1924年(大正13年)、児童雑誌「コドモノクニ」に発表されました。詩人・民謡・童謡作家の野口雨情(1882~1945、茨城)が作詞し、作曲家中山晋平(1887~1952、長野)が曲を付けました。当時、童謡に合わせて踊ることが流行していました。歌詞には「動物も人も同じように生きている」とのメッセージが込められているという。 中山晋平記念館(ホームページ、長野): http://www.city.nakano.nagano.jp/shinpei/. 

○ (うさぎ)のダンス(うさぎのダンス、演奏): http://www.mahoroba.ne.jp/~gonbe007/hog/shouka/usagi_d.html

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野口不二子さん(2011年1月4日(火)、北陸中日新聞、朝刊)

(解説) (うさぎ)の踊りについては、「(もち)が好物だった雨情は、餅(もち)が焼き網の上で膨(ふく)らんだり、へこんだりする様子に、ウサギがかわいらしく踊る姿を重ねたそうよ」と、野口雨情生家・資料館(茨城県北茨城市)代表で、雨情の孫の野口不二子さん(67)は明かしています。不二子さんの父が生前、書き残したエピソードという。 野口雨情生家・資料館(ホームページ、北茨城市): http://www.city-kitaibaraki.jp/modules/sight/index.php?content_id=36

 ○ 唱歌「故郷(ふるさと)

  1.兎追ひ(い)し彼(か)の山 小鮒(こぶな)釣りし彼(か)の川 夢は今も巡(めぐ)りて 忘れ難(がた)き故郷

  2.如何(いか)にいます父母 恙無(つつがな)しや友がき 雨に風につけても 思ひ(い)出(い)づる故郷

  3.志を果たして いつの日にか帰らん 山は靑(あを)き故郷 水は淸(きよ)き故郷

 1914年(大正3年)、尋常(じんじょう)小学唱歌「故郷」、第6学年用の教材として発表されました。文部省小学校唱歌教科書編集委員だった国文学者の高野辰之(1876~1947、長野)が作詞し、同じく編集委員だった岡野貞一(1878~1941、鳥取)が作曲しました。現在も小学校6年の共通教材となっています。

 この曲をつくった岡野は、キリスト教の洗礼を受けており、賛美歌(ゆったりした3拍子のリズム!)の影響を受けた唱歌を誕生させているという。賛美歌は神を賛美するものですが、日本では伝統的に自然(里山!)が賛美されてきたという。 岡野貞一(わらべ館、鳥取): http://www.warabe.or.jp/research/1douyou_1.html

○ 故郷(ふるさと、演奏): http://www.mahoroba.ne.jp/~gonbe007/hog/shouka/furusato.html

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故郷(ふるさと、 緑が濃い手前の二つの山が「かの山」、 大持山、 大平山、 段々畑の間を流れる班川が「かの川」、中野市、長野県、2009年10月24火(土)、朝日新聞、朝刊、google画像)  故郷、(ふるさと、 BS朝日-歌の旅人): http://www.bs-asahi.co.jp/uta/prg023.html

(解説) 故郷(ふるさと)に歌われた風景は、同じ長野県の永江村中野市)だという。作詞した高野辰之が幼いころ過ごした土地です。だから歌詞に山や川があっても、海は出てこないという。

 「兎(うさぎ)追ひし」と歌詞にあるのは、この地方で大正時代まで2月下旬に行われた行事「兎追い」のことだ、と高野元館長の解説です。 山のふもとに子どもが一列に並び、大声を上げて雪の山を登る。驚いて駆け上がるウサギを、待ち伏せた猟師が撃つ。校庭で「ウサギ鍋」にして食べる。肉が手に入りにくい時代に、大切なタンパク源となったという。

 「かの川」と歌詞にあるのは、橋のそばの真宝寺(しんぽうじ)のわきに流れる小さな川、班川(はんがわ)のことだ、と高野元館長の解説です。幅3mほどの清流で、千曲川に注いでいます。

 高野辰之が子どものころはカジカやヤマメなど、清流にしか棲(す)まない川魚がたくさんいたという。、「故郷」の歌詞は「小鮒(こぶな)釣りし」となっています。その疑問に対し、高野辰之記念館の高野源・元館長(76)は、「日本で一般的に釣りとなるとフナが思い浮かぶため、唱歌ではフナにしたのでしょう」と答えました。    高野辰之記念館(ホームページ、中野市、長野県): http://www.city.nakano.nagano.jp/tatsuyuki/index.htm

 「故郷(ふるさと)」の歌は、第2次大戦のころを除き、現在まで小学校の共通教材でした。そのため、小学生のころから1世紀近く頭にたたき込まれ続け、辰之にとっての故郷、長野の景色が、日本の「故郷」の共通イメージとなったという。 

 私は童謡・唱歌のなかの兎(うさぎ)、小鮒(こぶな)など、創作のときのエピソードを知るにつけ、エッ!、なるほど、そうだったのか! との思いがしました。

(参考文献) 新村出編: 広辞苑(第四版)、岩波書店(1991); 永原慶二監修: 日本史辞典(第1刷)、岩波書店(1999); 朝日新聞: be on Sunday、うた(Song)の旅人、これが日本の原風景だ 唱歌「故郷」、長野・中野市、編2009年(平成21年)10月24日(土)朝刊; 北陸中日新聞: 生活 うさぎおいし 童謡にも多く登場 3、歌い、祈って、2011年(平成23年)1月4日(火)朝刊.

(参考資料) ○ 日本の懐かしい童謡、唱歌など、(歌詞と視聴、ごんべ007の雑学村): http://www.mahoroba.ne.jp/~gonbe007/hog/shouka/00_songs.html

○ この道(作詞 北原白秋、童謡の謎、合田道人):http://www.office-goda.co.jp/column/nazotoki-004.html

 この道は、柳川(福岡)の白秋の自宅から母の実家のあった南関町(熊本)への道だととも言われている。この作詞は、白秋が1925年(大正14年)8月、樺太観光の後に訪れた札幌(北海道)で着想を得て、札幌を描いた詩に、母の思い出を潜ませたという。(朝日新聞:うたの旅人、be on Saturday, song, この道、ふるさとへ続いていた、2011年(平成23年)7月2日(土)朝刊)

○ 故郷の廃家(作詞 1907、犬堂球渓、作曲 1871、ウィリウム・ヘイス、演奏): http://www.mahoroba.ne.jp/~gonbe007/hog/shouka/kokyouno.html.この曲は、童球渓(いんどうきゅうけい 1879~1943、熊本県)が、1907年(明治40年)、原曲「My dear old Sunny Home」に訳詞をつけたもので、音楽教師であった犬童は、新潟高等女学校に赴任中、遠い故郷を想って書いたと言われています。

 故郷(作詞 作曲 因幡晃 歌 小林幸子): http://www.youtube.com/watch?v=zcPWbWhZoCM.この曲は、1993年(平成5年)、MHKホールでの小林幸子さん30周年記念リサイタルにおいて、幼少のころから現在に至る半生の画像紹介と共に、最初に唄われた歌です。

 

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