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2012年11月12日 (月)

奈良(平城京)名の由来、あをに(青丹)よし奈良の都、四神(青龍、白虎、朱雀、玄武)に守られた平城京、とは(2012.11.12)

   奈良(なら)は、元明天皇(661~721、げんめいてんのう、女帝)が、707年(慶雲4年)に藤原京(奈良)で即位後、710年(和銅3年)3月、藤原京から平城京(奈良盆地の南部)へ遷都されてから約70年が、奈良時代となっています。 そこで、改めて、奈良(平城京)の由来について調べてみました。

 奈良平城京)の名称については、 荻生徂徠(おぎゅうそらい、1666~1728、江戸中期の儒者)は、ナラ平城と書けるは、ナラス心にて読めるなるべし、という。

 柳田国男(やなぎだくにお、1875~1962、民俗学者)は、山中少しく平らな所を、ナル・ナロと呼ぶから、ナラス)という意味であって、奈良平城の字をあてるのも同じであるとされた。また、柳田国男の弟である松岡静雄(まつおかしずお、1878~1936、海軍軍人、言語学者、民族学者)は、ナラ韓国語国家の意味である、と解された。

 村山修一(むらやましゅういち、1914~2010、歴史学者)は、ナラの語の意味はともかくとして、平城の字をあてるのは、710年(和銅3年)3月、第43代元明天皇(げんめいてんのう、661~721、女帝)による藤原京から平城京への遷都における(みことのり)の内容から考えて、永遠の太平の基となるべき都城を呼ぶのにふさわしい名称であったとされています。 ということで、平城京読みは、ならのみやこであったと考えられています。

○ あおに(青丹)よし 奈良の都は咲く花の にほふがごとく 今盛りなり (青丹吉 寧楽乃京師者 咲花乃 薫如 今盛有)

 万葉集(まんようしゅう)の中にに、あおに(青丹)よし  奈良(寧楽、なら)の都(京師、みやこ)は 咲く花の 薫(にお)ふがごとく  今盛りなり、という和歌があります。 この歌は、小野老(おののおゆ、?~737)が大宰府(九州)へ赴任していた時、奈良の都を懐かしんで詠んだと言われています。

  あおによし(青丹よし)は奈良(なら)、国内(くぬち)の枕詞(まくらことば)ですが、従来は特別な意味を持たず、次の語句への口調をよくする言葉です。 一方、あお(青、岩緑青)、(赤、)に色の意味を持たせ、青と赤に彩られた奈良の都(平城京)の建物の美しい景色を称えた歌としての解釈もあります。

 奈良顔料青丹(青黒い土、岩緑青、いわろくしょう)を産出したことが秘府本万葉集に見えるが、事実か伝説の記録か不明とのことです。一説に、あおによしならに続けたのは、顔料にするために青丹(あおに、岩緑青の古名)を馴熟(なら)すによるという。 

○ 四神(青龍、白虎、朱雀、玄武)に守られた平城京

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平城京(奈良の都、四神相応の図、日経BP社、奈良、google画像) 平城京(四神相応、平城遷都1300年歴史の旅、L-Cruise、日経BP社、奈良): http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/lcs/20100412/1031474/?P=7 

(解説) 奈良(なら)は古く那羅平城寧楽乃楽などの字も当てられるが、意味するところは、平らにならされた地という。ここは三方を山に囲まれながら南に開けており、中国の都城建設の条件である四神相応(ししんそうおう)、すなわち東西南北守護神(青龍、白虎、朱雀、玄武)に守られた形勝でありました。

 東守護神は、人工的掘削した河川で、清い水流の象徴である青龍(せいりゅう)、西守護神は、難波(なにわ)へと続く道で、都にこもった邪気を逃がす道が求められた白虎(びゃっこ)、守護神は、今も残る五徳池(ごとくいけ)で、川が注ぎ込む池が求められた朱雀(すざく)、守護神は、平城山(ならやま)で、竜脈とよばれる気の流れの発進地である丘陵が求められた、亀と蛇の化身の玄武(げんぶ)に見立てられていました。

 元明天皇は、平城なら)の地、四禽(しきん、四神の信仰、四神相応!)、(と)に(かな)い、三山鎮(さんざんしずめ)を作(な)し、亀筮(きぜい、亀の甲を焼いて占うこと)ならび従う、と(みことのり)で表明しました。

 平城京(中国)の都、長安手本に造営されました。奈良は、碁盤のように整然と区画され、東西は約4km、南北は約5kmの広さがありました。 

(参考文献) 吉崎正松: 都道府県名と国名の起源(第1刷)、古今書院(1972); 新村出編: 広辞苑(第四版)、岩波書店(1991); 永原慶二監修: 日本史辞典(第1刷)、岩波書店(1999); 高森明勅: 歴代天皇事典(第1版)、PHP研究所(2006); 歴史探訪研究会編: 歴史地図本 古代日本を訪ねる 奈良 飛鳥(第2刷)、大和書房(2008).

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