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2014年1月 4日 (土)

餅(もち)の歴史、餅の言葉の語源、地方色豊かな雑煮(ぞうに)、信仰的な力餅(ちからもち)、餅の焼網の上での動きから生まれた兎のダンスの歌、鏡開、とは(2014.1.4)

 (もち)の歴史は古く、すでに奈良時代にはあり、その頃は、糯米(もちごめ)、麦粉などを合わせ、蒸して臼(うす)でついたものでした。また、米のほかにも(あわ)、(きび)、ナラの実トチの実を材料としたものもありました。

 正月に盛んにを食べるようになったのは、江戸時代になってからです。食べ方による呼び名として、つきたてをおろして醤油で食べる辛み餅、切餅(角餅とも)を焼いて醤油をつけ海苔で巻いた磯部餅、丸めて饀(あん)で包んだ牡丹(ぼた)、饀(あん)を包んだ大福餅、きな粉をまぶした安倍川餅などがよく知られています。

○ 餅の言葉の語源

 (もち)の語源については、「長もちする」、「もち歩くことができる」、「満月の望月(もちづき)」など、諸説があります。

 はそのまま放っておいても半月から1ヵ月はもち、水に浸して水餅にするか、切餅(きりもち)を干してかき餅にすると長く保存できます。

 また、鏡餅(かがみもち)は丸いもので、西日本では雑煮(ぞうに)の中に入れる餅も丸餅です。この丸い餅について、柳田國男(やなぎたくにお、1875~1962、民俗学者)は、「人間の心臓の形からきている」と述べています。

○ 地方色豊かな雑煮(ぞうに)

 雑煮の作り方は、地方によって様々です。関東(江戸風型)では、清(すまし)汁仕立てに切餅(角餅とも)を用い、関西では白味噌(京都型)、あるいは赤味噌(京風型)仕立てに丸餅を用いるのが、一般的です。また、前者では焼いた餅を使いますが、後者では焼かずにゆでたものを使います。その他、あずき汁文化圏、餅すまし文化圏(京風・江戸風折衷型)もあるという。

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日本全国お雑煮文化圏地図(トリップグラフィック、しがないイクサーの歴史徒然帳、Google画像): http://blogs.yahoo.co.jp/lan88647749/38752200.html. 

雑煮(ぞうに、google画像):https://www.google.co.jp/search?q=%E9%9B%91%E7%85%AE&hl=ja&rlz=1T4GGNI_jaJP523JP523&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ei=PMvHUu-nAseAlQWt74D4Bg&ved=0CAkQ_AUoAQ&biw=1366&bih=588

 餅のほかには、鶏肉またはブリなどの魚肉、小松菜、セリ、ミツバ、ダイコン、ニンジンなどの野菜類を入れますが、これも地方あるいは家庭によっていろいろ異なってきます。

 餅を食べすぎた時は、消化を助ける酵素(ジアスターゼ)を含む、おせち料理のうちのダイコンとニンジンのなます、あるいはダイコンおろしを食べるのがよいと言われています。

○ 信仰的な力餅(ちからもち)

 は、節句神事祝い事などにも広く用いられています。これは、ハレの日に用いられる餅には、何か神霊が宿っている信仰的な力が認められるという。

 たとえば、出産のときの餅や誕生祝の餅を力餅といって、それが人の生命に力を与えるものと考えられています。

○ 餅の焼網の上での動きから生まれた兎のダンスの歌 

 野口雨情(1882~1945、詩人)作詞、童謡「(うさぎ)のダンス」については、「(もち)が好物だった雨情は、餅(もち)が焼き網の上で膨(ふく)らんだり、へこんだりする様子に、ウサギがかわいらしく踊る姿を重ねたそうよ」と、野口雨情生家・資料館(茨城県北茨城市)代表で、雨情の孫の野口不二子さん(67)は明かしています。不二子さんの父が生前、書き残したエピソードという。

(参考文献) 樋口清之監修: 生活歳時記(第2版)、p.7、餅、p.9、雑煮、三宝出版(1994); 大島、佐藤、松崎、宮内、宮田編: 図説 民俗探訪事典(1版19刷)、p.136~138、餅と雑煮、山川出版社(2005); 北陸中日新聞: ちょっとためになるお雑煮のはなし、ところ変われば、お雑煮変わる、2014年(平成26年)1月1日(水)朝刊.. 

(参考資料) ○ 力石と力餅にまつわる歴史伝承、神社や寺院での力比べ(信仰に通じた体力の養成)、尾山神社のさし石(金沢、石川)、兼仲公の力石(上板、德島)、とは(2010.9.13): http://kanazawa-sakurada.cocolog-nifty.com/blog/2012/12/122.html

 兎(うさぎ)の歌のエピソード、童謡の「兎のダンス」の歌、「ソソラ ソラ ソラ 兎のダンス」、唱歌の「故郷(ふるさと)」の歌、「兎追ひ(い)し かの山」、とは(2012.8.16): http://kanazawa-sakurada.cocolog-nifty.com/blog/2012/12/270.html

(追加説明) 鏡開(かがみびらき) 正月11日、鏡餅(かがみもち)をおろして食べる祝儀です。その起源は室町時代で、武家では男子は具足に、女子は鏡台に鏡餅を供え、のち刀で切ることを忌み、手や槌を用いて割ったので、開く、割るなどと言われています。一般の家庭では、鏡餅を割りくだいて、汁粉に入れて食べます。

 これは、年の暮れについた餅も、この頃になると堅さを増し、ひび割れが激しくなります。そこで、11日に鏡開きを行ない、お餅を処理してしまうのは、生活の知恵でもあるという。

 

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