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2014年5月17日 (土)

昔の庶民の教育機関、平安時代、空海が設立した綜芸種智院、江戸時代、第八代将軍・徳川吉宗が奨励した寺子屋、寺子屋を中心とする庶民教育の発展が、明治の初等教育の重要な基盤となりました、とは(2014.5.17)

 昔の庶民の教育機関として、平安時代綜芸種智院(しゅげいしゅちいん)、また、鎌倉・室町時代の僧侶(そうりょ)による寺院教育を起源とする、江戸時代寺子屋(てらごや)などがよく知られています。

 日本では、庶民の教育水準は、昔から、それなりに高かったと言われています。そこで、日本の庶民の教育水準を高めた起源と思われる、これらの教育機関について、改めて調べてみました。

○ 綜芸種智院 

 綜芸種智院(しゅげいしゅちいん)は、828年(天長5年)、空海(774~835)が京都に開設した私立学校です。 綜芸(しゅげい)は、三教(顕教・密教および儒教)、種智(しゅち)は、菩提心(ぼだいしん、密教で、悟りの根源的な心)をいう。

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空海弘法大師、774~835、真言宗、密教修験道 ): http://www.cnet-ga.ne.jp/kenta/mitsu/shingon.html

 この学校は、空海が、身分上、大学・国学に入れなかった庶民の子弟のため、京都九条の藤原三守(785~840、公卿)の旧宅を買い受けて建てた、わが国最初の普通教育機関です。 そこでは、人々に仏教と儒教を教授しました。また、内外典も講じましたが、空海の死後まもなく廃校となりました。

○ 寺子屋

 寺子屋(てらこや、寺小屋とも)は、江戸時代から明治初年の学制公布までに設けられた、庶民の子弟のための初級教育機関です。

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徳川吉宗(徳川記念財団蔵、1684~1751、Google画像) 

徳川吉宗(とくがわよしむね、ウィキペディア): http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BE%B3%E5%B7%9D%E5%90%89%E5%AE%97

(解説) 江戸時代の庶民の教育機関は寺子屋でした。都市と農村の商品経済の発展によって、庶民の間に学問に対する要求が高まったことにもよりますが、こうした社会の動きを敏感にとらえた第八代将軍徳川吉宗(1684~1751)の功績も大きいという。

 吉宗は、庶民教化のために学問の奨励を行ない、そのために寺小屋は、急速に普及しました。寺子屋は、おもに、庶民の子弟を収容しましたが、武家の子弟向きのものもありました。その起源は、鎌倉・室町時代の寺院教育です。

 教室は、寺院や神社、民間などの一室を借り、教師は武士・僧侶・神官・医師などが当たりました。生徒も10~13人程度の小規模なものでした。

 教育内容は、手習いを通して、読み・書き・習字などを教えるものが多く、のちには算術(そろばん)も加えた基礎的なものでした。その後、寺小屋の普及にともなって、地理・歴史・教訓書などの教科書も多数出版されるようになりました。

 寺子屋の教師は、ほとんどが男でしたが、まれに女の先生もいました。また、女生徒も少なくなく、女子教育も行われていました。

 幕末の頃になると、寺子屋の数が急速に増加し、明治初年までの開設数は15000ほどになりました。庶民教育が庶民の手でなされるようになり、日常生活と生産活動に結びつくものとなりました。

 というわけで、寺子屋を中心とする庶民教育の発展が、明治の初等教育の重要な基盤となりました明治初期に生まれた人たちに、文字の読み書きの出来る人が多いのも、この寺子屋の伝統があったことに由来する、と考えられます。 

(参考文献) 下中邦彦編: 小百科事典、平凡社(1973); 新村出編: 広辞苑(第四版)、岩波書店(1991); 樋口清之監修: 生活歳時記(第2版)、p.197 寺子屋の歴史、三宝出版(1994). 

(参考資料) 空海(弘法大師)の仏道修行と霊場の謎、大龍嶽(21番札所、大龍寺、德島)、御厨人窟(24番札所、最御崎寺、高知)、高野山(奥の院、金剛峯寺、和歌山)、四国遍路の歴史、とは(2009.6.15):http://kanazawa-sakurada.cocolog-nifty.com/blog/2012/12/post-b794-2.html

 

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