早春の野草(3月5日)、スギナ(杉菜)、その胞子茎はツクシ(土筆)、ツクシ誰の子、スギナの子、とは(2015.3.6)
昨日(3月5日)、金沢市内の日当りのよい、落葉低木の近くで、地上に茎を出しているスギナの群生が、目にとまりました。早速、春の訪れを告げる、その光景を、ドコモ(F-09B)のデジカメに収めました。
スギナ(杉菜)、落葉低木(ムクゲ)傍、示野中町、金沢、2015年3月5日撮影
ツクシ(土筆)、スギナ(杉菜)の胞子茎、半常緑低木(アベリア)傍、鞍月、金沢、2015年3月6日撮影
(解説) スギナ(杉菜)は、3~5月頃に生えてきて、葉がスギ(杉)の細い葉に似ているので、スギという言葉がつきました。この種は、多年草で、シダ(トクサ科)に属する植物です。
一般に、スギナは、やや酸性の土(~pH3)を好み、表面の乾いた土地によく生えるので、土壌の酸性度を知る植物(指標植物)ともなります。
このたび、スギナの生育が認められた、落葉低木(ムクゲ)、あるいは、半常緑低木(アベリア)傍は、端っこの方の、手入れもあまりされていない、荒地のようなところでした。一方、スギナが全く見られないところも多く、そこは除草剤と肥料も使って、手入れの行き届いたところでした。
一方、 ツクシ(土筆)は、昔から「ツクシ誰の子、スギナの子」と言われるように、スギナの胞子茎(ほうしけい)です。これは食べられるので、ナ(菜)となりました。また、その形が筆に似ているので、土筆とも書きます。
また、スギナは、全草(根、茎、葉など全て)が、生薬の問荊(もんけい)の名で、利尿薬にも使われています。
(参考資料)
○ ツクシ(土筆)、葉が杉に似ているスギナ(杉菜)の胞子茎で、ナ(菜)は食べられることを意味する、漢字名(土筆)の由来は土から出た形が筆に似ている、とは(2013.3.13): http://kanazawa-sakurada.cocolog-nifty.com/blog/2013/03/post-6ec1.html
○ スギナ(薬用植物一覧表、イー薬草、ドットコム、新潟)): http://www.e-yakusou.com/sou/soum002.htm
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