花見(はなみ)、桜を見て遊び楽しむこと、桜は田の神が下りてくる木、花見正月、日本最古の桜、山高神代桜(エドヒガンザクラ、樹齢約2000年、山梨県)、とは(2015.4.10)
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花見(はなみ)については、古代、桜ではなく梅であったという。桜を賞する習慣は、平安時代に始まりました。当時はもっぱら貴族の行楽で、酒を飲みながら詩歌を詠いました。花見が庶民の行楽となったのは、江戸時代の元禄(1688~1703)以降のことです。なお、安土桃山時代の豊臣秀吉の醍醐の花見は有名です。
サクラの「さ」は田の神を、「くら」は依代(よりしろ、神霊が招き寄せられて乗り移るもの)を意味し、桜は田の神が下りてくる木という。
昔、農村においては、花見は農作に先立って守らねばならぬ春の儀礼の一つで、これを花見正月とも言いました。その時、人々は桜の木の下で豊作を祈り、酒宴を催しました。そして、農作業を前に、士気を高め、団結を図りました。まさに、新年度を迎えて行われる、現在の花見と同じです。
また、昔の桜は、木により開花時期がバラバラだったので、農作業を始める目印となる木を決めていました。 桜の名木の中で、日本最古の巨木の桜は、山高神代桜(エドヒガンザクラ、樹齢約2000年、山梨県)です。この桜は、村の小高い山高地区の実相寺(日蓮宗)境内にあります。
日本三大桜は、この他、根尾谷淡墨桜(エドヒガンザクラ、樹齢約」1500年、岐阜県)、三春滝桜(ベニシダレザクラ、樹齢約1000年、福島県)などが有名です。
○ お花見特集2015、日本三大桜と五大桜、桜の名所(MAPPLE観光ガイド):http://www.mapple.net/sp_sakura/sandai.asp
山高神代桜(エドヒガンザクラ、樹齢約2000年、実相寺、山梨県、Google画像)
○ 神代桜(実相寺ホ-ムページ、山梨県): http://park8.wakwak.com/~matsunaga/
(解説) 日本最古の巨木は、山高神代桜(エドヒガンザクラ、樹齢約2000年、山梨県)で、山高地区の実相寺(日蓮宗)境内で見られます。
(参考文献) 樋口清之監修: 生活歳時記(第2版)、三宝出版(1994); 稲垣栄洋: 桜が咲いたら、紙つぶて、北陸中日新聞、夕刊(2015年4月7日)
(追加説明) ○ 花見(はなみ)とは、広辞苑によると、① 花(おもに桜)を見て遊び楽しむこと。花逍遥(はなしょうよう、花見に散歩すること)。観花。観桜。② 3月3日か4日(節句)に村人たちが見晴らしのよい丘の上などに集まって飲食する風習。花見正月。山磯(やまいそ)遊び。
(参考資料)
○ 醍醐の花見(ウィキペディア): http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%86%8D%E9%86%90%E3%81%AE%E8%8A%B1%E8%A6%8B
○ 山高神代桜(北杜市ホームページ、山梨県): http://www.hit-no1.com/sakura/
○ 根尾谷薄墨桜(本巣市ホームページ、岐阜県): http://www.city.motosu.lg.jp/sight/
○ 三春滝桜(三春町ホームページ、福島県): http://www.town.miharu.fukushima.jp/soshiki/7/01-0101kaika01.html
〇 山高神代桜の復活
日本三大桜の一つで、樹齢2000年とされる山高神代桜(山梨県北杜市)を復活されたのは、樹木医 和田博幸さん(57歳)。瀕死の状態だった17年前、再生を託された。枯れる遠因は100年前、日本初の天然記念物に指定されたことにあった。桜を飾り立てようと石積みの柵で囲み、屋根をつけたことで、根の広がりや、水の補給が妨げられていた。よかれと思ったことがあだになっていた!
復活のために残された手段は、周囲の土をすべて入れ替えること。4年の歳月をかけ、230トンの土を総入れ替えする前代未聞の「荒治療」を断行。ひと春ごとに花の数を増やし、よみがえらせた。成功は伝説となり、全国から新たな名所づくりの依頼が舞い込む。(朝日新聞、2018.3.10)
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