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2015年5月30日 (土)

室生犀星(5月26日)、ふるさとは(小景異情)の詩と文豪が眠る野田山墓地(金沢市)、とは(2015.5.30)

 先日(5月26日)、野田山のふもと、南部丘陵風致地区を散策中、近くの野田山墓地に眠る文豪、室生犀星を訪ねました。 

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犀星の墓地にある九輪塔(中央)と五輪塔(右)は、古代インドで、万物が地、水、風、火の四元素と万物の根源である空の五元素とからなる思想を形で表したものです。これらが集まって自然現象の世界、色(しき)を構成し、これらは万物のもとである空(くう)から生じ空に帰るとされています。

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室生犀星の墓地

 有名な、ふるさとは遠きにありて思ふもので始まる詩は、1918年(大正7年)、金沢出身の作家、室生犀星の詩集、抒情小曲集中に小景異情として詠われています。

 その詩について、私は、ふるさとは遠きにありて思ふもの、一行だけしか知らず、ふるさと(故郷)を離れて生活し、何か苦しくて辛いとき、ふと、ふるさとはいいなあ、ありがたいなあ、と懐かしむ心(望郷の念、郷愁の思い)を詩に託しているものと思っていました。

  のち、その続きの詩文を知るにつれ、犀星が東京での作家生活に夢破れて、ふるさとの金沢に帰ってきたものの、どうにもならなくて、再びみやこ(東京)に帰って、作家として再起しようとする思いを、この詩に託しているようような感じがして、ホロッとしました。

 ふるさとは遠きにありて思ふもの そして悲しくうたふもの よしや うらぶれて異土(いど)の乞食(かたい)となるとても 帰るところにあるまじや ひとり都のゆふぐれに ふるさとおもひ涙ぐむ そのこころもて 遠きみやこにかへらばや 遠きみやこにかへらばや

 これらの詩を含む抒情小曲集の序文には、素直な心で読み味わってもらえばうれしい。人間にはきっと、この美しい抒情詩を愛する時代があるように、だれしも通る道であるように、と述べています。

  犀星は、1941年(昭和16年)、52才の頃 菊池寛賞を取り、同年3月に帰郷し、尾山娯楽部で、文学者と郷土、と題して講演しています。それ以後は、金沢の土を踏むことなく、1962年(昭和37年)3月、73才、東京で死去しました。翌年10月には、ふるさと、金沢の野田山墓地に、家族と共に、永遠の眠りについています。

(Link)

 〇 室生犀星(金沢出身の作家)にまつわる歴史実話、ふるさとは(小景異情)、山のあなたの(カール・ブッセ、上田敏訳、海潮音)、桃源郷(陶淵明、宏村、中国)、とは(2009.7.6): http://kanazawa-sakurada.cocolog-nifty.com/blog/2012/12/muro.html

〇 仏塔のお話(古都奈良の名刹寺院の紹介、仏教文化財の解説など): http://www.eonet.ne.jp/~kotonara/buttou.htm

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