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2015年7月 3日 (金)

夏の野草(7月1日、2日)、ネジバナ(捩花)、夏に咲くラン科の多年草、花が花茎にらせん状に左巻き、右巻き、また、ねじれがない状態、異常生育の奇形の花姿、とは(2015.7.3)

 一昨日(7月1日)は、朝方から雨天でしたが、午後から雨上がりに、また、昨日(7月2日)は、久しぶりに、晴天に恵まれたので、午後から、県庁西南方向、県民の杜、歴史の径の遊歩道を散策しました。

 その途中、歩道沿いの日当りのよい樹木のそば、スギナ(トクサ科、ツクシとも)やシロツメグサ(マメ科、クローバーとも)などの草地に頭を出し、散生あるいは群生している夏の野草、ネギバナ(捩花、ラン科)が目に留まりました。

 そこで、美しい淡紅色の小さな花、それらが花茎に付く花姿、右巻き、左巻きなどらせん状のねじれ、途中でねじれ方が変わるもの、ねじれのない直線状のもの、異常生育で弓なり状のものなど、しばらく観察したのち、それらの光景をデジカメに収めました。 

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ネジバナ捩花夏に咲くラン科多年草花が花茎にらせん状に左巻き、右巻き、また、ねじれがない状態、異常生育の奇形の花姿、県庁西南方向、県民の杜、歴史の径の遊歩道沿いのの草地、鞍月、金沢、2015年7月1日、2日)

(解説) この花は、日本各地の日当りのよい草地、芝生の中に自生しています。ピンク色の小さな唇弁(しんべん)の花が花茎にらせん状に多数つくので、その花穂(かすい)が捩(ねじ)れて見えるので、ネジバナ(捩花、ラン科)の名がついています。その他、ネジリバナ、ネジレバナ、モジズリ(花穂が何本か立ち上がっている状態のたとえ、捩摺)とも呼ばれています。

 花の連なりのねじれ方には、右巻きも左巻きもあり、中には花序がねじれないもの、途中でねじれ方が変わるもの、異常生育の花姿も見られました。なお、右巻きと左巻きの比率は大体1対1であるという。ということで、花の連なりの巻き方には決まりは見られません。

 ネジバナ花穂(かすい)のねじれの原因として、花軸の内部にはねじれを生じさせるような特殊な組織は見られず、子房(しぼう、雌しべの基部にあり、膨らんで袋のようになっている部分)の下部組織の厚膜組織(こうまくそしき、細胞壁が木質化して厚くなった部分)の強弱が関係するのではないかと考えられています。また、ネジバナの異常生育の花姿には、何らかの外からの環境の影響が考えられます。

 ネジバナでは、コハナバチのような小形のハナバチなどが花粉塊を運んで他花受粉が起こります。 自然状態でも個体寿命は短く、短期間で世代更新を続けているので、消長が激しく、自生状況が不安定です。

 なお、ネジバナの根は菌根となって菌類と共生しています。その菌根菌には、植物遺体を分解して生活する担子菌が知られています。

(参考文献) 本田陽子 (1976年12月20日). “ネジバナSpiranthes sinensis A.花穂の拗捩について千葉大学教育学部研究紀要. 第2部 25, 17-20, 1976-12-20;   高橋勝雄: 野草の名前、p.233、ネジバナ(捩花)、山と渓谷社(2003): 田中修:雑草の話、p。97~98、ネジバナ(ラン科)、中公新書(2007).

(参考資料) 

○ ネジバナ(捩花、学名:Spiranthes sinensis var. amoena、ウィキペディア): https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8D%E3%82%B8%E3%83%90%E3%83%8A

○ ネジバナ(捩花、Google画像検索): https://www.google.co.jp/search?q=%E3%83%8D%E3%82%B8%E3%83%90%E3%83%8A&hl=ja&rlz=1T4GGNI_jaJP523JP523&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ei=EQ-WVci2CYK2mQXh2ZEw&ved=0CAcQ_AUoAQ&biw=1366&bih=588

(追加説明)

〇 捩花(ねじばな)の生存戦略

 野生のランである。なじれが弱いと、小さな花々が縦に並ぶので、ハチはたっぷり花粉を運ぶが、同じ個体の中で受粉される「自家受粉」を起こしやすい。ねじれが強いと、ハチは花粉を運ぶ量は減るが、すぐ他の個体に飛ぶので「他家受粉」となりやすい。量の面ではねじれが弱い方がよく、質の面では強くねじれている方がいい。一長一短。

 ネジバナには右巻きと左巻きのものがあるが、これも半々。ねじれの強弱、右巻き、左巻きで、どちらかが有利なら淘汰が起きるはずですが、そうなっていない。そもそもなぜらせんなのかも、実は分っていない。強も弱も、右も左も。どっちつかずのねじれ方こそ、可憐なネジバナのしたたかな生存戦略かもしれぬ。(2017.7.22.富山大学、石井井博教授らの調査、中日春秋より)

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