夏の花(7月27日)、ギボウシ(擬宝珠、ユリ科、多年草)、蝉の抜け殻(空蝉)が付いた美しい淡紫色の花、ギボウシ(擬宝珠)、とは(2015.7.28)
昨日(7月27日)金沢は、晴れ間が広がり、日中は30℃を上回る真夏の天気でした。午後になり、県庁の北東の木陰、また北西の県民の杜を散策中、美しい夏の花、ギボウシ(擬宝珠、ユリ科、多年草)に蝉の抜け殻、空蝉(うつせみ)が付いているのを目にし驚きました。
蝉(せみ)の成虫が、土中からでた時、ギボウシの茎を樹木と間違えて這い上がり、脱皮(だっぴ)したのか、しばらく、珍しい蝉の抜け殻とギボウシの花姿を観察したのち、その光景をデジカメに収めました。
ギボウシ(擬宝珠、ユリ科、ギボシとも) 県民の杜、金沢市鞍月、2015.7.27撮影
(解説) ギボウシ(擬宝珠、ユリ科、ギボシとも)は、多年草で、日本、中国、朝鮮半島に約30種分布しています。夏、秋、長い花茎を出し、漏斗(ろうと)状の淡紫色の花を総状に付けます。若葉は食用になります。
ギボウシ(擬宝珠)の名が付く植物には、オトメギボウシ、イワギボウシ、コバギボウシ、タチギボウシ、キヨスミギボウシ、オオバギボウシなどがあります。これらの1つの花の寿命は、1日限りです。
擬宝珠(ぎぼうし、ごぼうしゅ、ぎぼうしとも)は、橋の欄干(らんかん)の柱頭などにつける宝珠(ほうじゅ)形の飾りです。ギボウシの蕾(つぼみ)は、ネギ坊主の頭の形に似て、また、和風の欄干(手すり)を支える擬宝珠(ぎぼうしゅ)にも似て、その名の由来となっています。
宝珠は、仏教用語で、竜王の脳から出た玉のことで、尖頭で火焔が燃え上がっており、この玉を得ると、願いが思いのままに叶うという。
蝉(せみ、カメムシ目、セミ科)の成虫は、樹皮に産卵し、孵化(ふか)した幼虫は、地中に入って植物の根から養分を吸収し、数年かかって成虫になります。
ここで見られた蝉は、アブラゼミ(油蝉)で、樹上でジイジイと油をいるような高い音で鳴いていました。幼虫は6年間地中で生活し、産卵から7年目に地上に出ます。日本全土、朝鮮に最も普通に見られます。
(参考文献) 新村出(編): 広辞苑(第四版)、岩波書店(1991)); 高橋勝雄: 野草の名前、夏、山と渓谷社(2003).
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