梅雨どきの花木(7月14日)、県庁西街の細い路地通り、珍しい街路樹、大きな葉と小さな淡黄緑色の密集花、カクレミノ(隠れ蓑)、とは(2015.7.16)
一昨日(7月14日)金沢は、晴れの天候に恵まれ、また、太平洋高気圧、台風(11号)、梅雨前線などの影響で、フェーン現象も見られ、正午頃に気温は34.5℃となりました。
その頃、近くの県庁西街を散策中、街路樹がイチョウ(銀杏、イチョウ科)とタブノキ(椨の木、クスノキ科)の主要道路に挟まれた細い路地通りに、梅雨どき花を付けた珍しい花木、カクレミノ(隠れ蓑、ウコギ科)の街路樹が目に留まり、しばらく観察したのち、その光景をデジカメに収めました。
カクレミノ(隠れ蓑、ウコギ科、常緑小高木) 金沢市鞍月、2015.7.14
(解説) カクレミノ(隠れ蓑、ウコギ科、常緑小高木)は、主に西日本の山地に分布し、高さ約6m、庭木にもなります。葉が大きくて、それを着ると身を隠すことができるという、蓑(みの)に見立てたことが、その名の由来となっています。
葉は枝先に集まって互生し、大きなもので12cmほど、卵形で厚く、光沢があり、主脈は3本です。老木の葉は倒卵形で切れ込みがないが、若木では深く3~5裂します。
夏、7~8月、小枝の先に丸い花序を出し、花びら5枚の淡黄緑色の小花を多数咲かせます。花後、楕円形の小果を結び、晩秋、10~11月に果実が黒紫色に熟します。
また、7~9月頃、樹皮を傷つけると、白汁が出てきます。これは黄漆(きうるし)と呼ばれ、家具塗料に用います。
(参考文献) 下中邦彦(編): 小百科事典(初版)、平凡社(1973): 新村出(編): 広辞苑(第四版)、岩波書店(1991)); 鈴木康夫: 樹木図鑑、日本文芸社(2005).
« 白山麓の夏の花(7月5日)、白山白川郷ホワイトロード、ふくべの大滝、蛇谷の雪渓、黄色の花、オトギリソウ、また、姥ヶ滝、親谷沿いの遊歩道、白色の花、バイカウツギ、マルバウツギ、コゴメウツギ、とは(2015.7.10) | トップページ | 北陸地方梅雨明け(7月21日)、大乗寺丘陵公園、野田山、金沢市街と日本海を遠望、日野原重明先生百歳記念植樹、秋の七草の筆頭、ハギ(萩)の花、とは(2015.7.22) »
「● かなざわ(四季折々、県民の杜、鞍月、金沢市、石川県)」カテゴリの記事
- 夏至の頃の草花、花木(6月22日)、県庁の杜、ネジバナ、キキョウ、オミナエシ、シモツケ、アベリア、ヤマハギ、アジサイ、とは(2016.6.24)(2016.06.24)
- 初夏の路傍の美しい草花(6月11日)、ミヤコグサ、キキョウソウ、ニワゼキショウ、ブタナ、ヒメjジョオン、ハハコグサ、オオバコ、とは(2016.6.11)(2016.06.11)
- 初夏の草花、花木(6月2日)、ホタルブクロ、シラン、キショウブ、アジサイ、チガヤ、花木、キンシバイ、ナツツバキ、ネズミモチ、マサキ、バラ、サツキ、とは(2016.6.4)(2016.06.04)
- 初夏の花木(5月26日)、花木、サツキツツジ、ヤマボウシ、アジサイ、ウツギ、シモツケ、ビヨウヤナギ、太陽と風のエネルギーによる夜間の遊歩道の照明システム、とは(2016.5.27)(2016.05.27)
- 初夏の草花、花木(5月16日~18日)、草花、鞍月セントラルパークの花壇のビオラ、ネモフィラ、デージー、クリサンセマム・ムルチコーレ、花木、ハコネウツギ、シャリンバイ、カナメモチ、ハマナス、ヤマボウシ、ユリノキ、クリ、スダジイ、青空の飛行機雲、日本庭園の噴水、追加、ニワゼキショウ、ブタナ、とは(2016.5.20)(2016.05.20)
トラックバック
この記事へのトラックバック一覧です: 梅雨どきの花木(7月14日)、県庁西街の細い路地通り、珍しい街路樹、大きな葉と小さな淡黄緑色の密集花、カクレミノ(隠れ蓑)、とは(2015.7.16):
« 白山麓の夏の花(7月5日)、白山白川郷ホワイトロード、ふくべの大滝、蛇谷の雪渓、黄色の花、オトギリソウ、また、姥ヶ滝、親谷沿いの遊歩道、白色の花、バイカウツギ、マルバウツギ、コゴメウツギ、とは(2015.7.10) | トップページ | 北陸地方梅雨明け(7月21日)、大乗寺丘陵公園、野田山、金沢市街と日本海を遠望、日野原重明先生百歳記念植樹、秋の七草の筆頭、ハギ(萩)の花、とは(2015.7.22) »
コメント