臨床美術、認知症の改善に効果的!心のまま五感で描き、右脳を活性化させ、言語や情報処理をつかさどる、弱る左脳(認知症!)に連動させる、とは(2016.1.28)
人の頭脳は、右脳(感性、知恵)と左脳(理性、知識)の働きの役割が異なり、絵画、音楽などは、右脳と深い関係があると言われています。 認知症は、言語や情報処理をつかさどる左脳が弱るため、臨床美術により機能を保っている右脳を活性化させ、左脳に連動させるのだという。
臨床美術は、心のまま五感で描き、空間や音楽的認知をつかさどる右脳を活性化させる効果があるという! 臨床美術士が、正確な描写を求めるのではなく、会話や回想を促すことを通じて、感覚を表現するよう導く 。
このような、創作活動を通じて脳の活性化を促す、臨床美術は、1996年(平成8年)、金子健二(彫刻家、1951~2008)により、認知症の改善を目的として開発されました。(臨床美術、北陸中日新聞、2016.1.24より)
2015年10月28日、臨床美術の教室が、堀切の越之湖デイサービスセンター(黒部市)で開かれました。出前講座(富山市美術館主催)で、70~90代の女性6人が、実物を触ったり、味わったりして、リンゴを描きました。
〇 リンゴの描写(動画、朝日新聞デジタル):http://www.asahi.com/articles/ASHBX44V5HBXPUZB00N.html
(解説) リンゴをただ描写するのではなく、じっくりリンゴに触ってから、香りをかぎ、食べて、リンゴの生い立ちを想像しながら描くようにする。作品の出来栄えは問題ではなく、普段あまり意識しない五感を使うことで、認知症だけでなく誰にでも、心をリセットして癒す効果があるという。
臨床美術は、認知症の症状改善のほか、子供の美術への苦手意識を軽くしたり、参加者のコミュニケーxションを促す効果もあり、知的障害児がいる家族の兄弟、母親、DV家庭の母子、精神疾患のある母親など、問題を抱える家族の心のサポートも評価され、NPO法人、ボランティア、自治体、福祉施設での導入も増えつつあります。
(参考資料)
〇 山下 清(放浪の画家)にまつわる歴史実話、阿波(德島)の土柱の絵、土柱の散文(兵隊の位にして、鳴門は「左官」で、土柱は「尉官」というところだろうな)、とは(2010.9.16): http://kanazawa-sakurada.cocolog-nifty.com/blog/2012/12/123.html
(参考文献)
臨床美術 活用広がる、心のまま 五感で描く、富山 認知症予防、癒やし効果も、現場から、北陸中日新聞、2016年(平成28年)1月24日
(Link)
〇 左脳と右脳それぞれの働き(Microsoft):https://www.microsoft.com/japan/office/previous/xp/suminaka/powerpoint/point/point_con1_1.htm
〇 Yahoo!ブログ(本浄): http://blogs.yahoo.co.jp/honjo202
〇 Facebook(本浄): https://www.facebook.com/honjo1003
〇 脳科学ブログ、教育への架橋(金子健二先生を偲ぶ会、2008.11.18):http://blog.canpan.info/brains/archive/132
○ 脳の構造 (gooヘルスケア): http://health.goo.ne.jp/medical/mame/karada/jin010.html.
〇 日本臨床美術協会(特定非営利活動法人、東京都): http://www.arttherapy.gr.jp/
〇 富山福祉短期大学(ホームページ、射水市、富山):http://www.t-fukushi.urayama.ac.jp/information/gakutyo/
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