寒中の花木(2月24日)、雪が散らつく中で眺めた、ロウバイ(蝋梅、ロウバイ科)、シダレウメ、ニワウメ(梅、バラ科)、ヤブツバキ、ユキツバキ(椿、ツバキ科)の黄色、白色、桃色、赤色の花、とは(2016.2.15)
昨日(2月24日)金沢は、朝の冷え込みも1~4℃と強く、雪が散らつき、真冬の寒さでした。が、午後から、晴れ間も出てきたので、寒中の花木の花が観たく、近くの県民の杜の他、東南方向、北西方向、市街、公園、民家、資材館など、1km周辺を散策しました。
その途中、民家の坪庭、県民の杜の歩道沿い、県産業振興ゾーン、コメリ金沢大友資材館などで、黄色、桃色、赤色の花を付けた、ロウバイ(蝋梅、ロウバイ科)、ウメ(梅、バラ科)、ツバキ(椿、ツバキ科)などが目に留まり、しばらく観賞したのち、その光景をデジカメに収めました。
〇 ロウバイ(蝋梅、ロウバイ科) 中国原産、耐寒性落葉低木、小高木
中国原産。冬のさなか、小枝いっぱいに黄色い花を咲かせ、清々しい香りをあたり一面に漂わせます。ロウ細工のような花の中心部は紫褐色です。庭木としては花全体が黄色のソシンロウバイが普及しています。普通、ロウバイ(蝋梅) の花の芯には、赤みがあるのですが、花の芯に赤みが見られないのは、ソシンロウバイ(素心蝋梅)の花です。
〇 ウメ(梅、バラ科)、中国湖北省と四川省原産、耐寒性落葉高木
高貴な香りを漂わせて、寒中、春の花の先駆けとして清楚な、白、桃、赤色など、5弁花を開きます。
・ シダレウメ(枝垂れ梅、バラ科) 中国原産
シダレウメ(枝垂れ梅、バラ科)
・ ニワウメ(庭梅、小梅とも、バラ科) 中国原産
桃色、白色などのウメに似た花が細い枝に沿ってびっしりと咲きます。夏に、赤く熟す球状の果実は食べられます。
〇 ツバキ(椿、ツバキ科)、日本、朝鮮半島、中国原産、耐寒性常緑低木、高木
日本の代表的な花木で、茶花としても人気があります。日本原産のヤブツバキやユキツバキなどが交配親になり、赤、白、桃色など、多くの園芸種が誕生しています。なお、ツバキ、バラ、シャクナゲは世界3大花木と言われています。
・ ヤブツバキ(藪椿、ヤマツバキとも、ツバキ科) 日本(本州から沖縄)、東アジア原産
常緑樹林を代表する樹種の1つで、海岸近くから山地まで幅広い標高で見られます。多数の雄しべが下部で合着して筒状になるのも特徴です。花にはメジロなどの野鳥が蜜を吸いに訪れます。
・ ユキツバキ(雪椿、ツバキ科) 日本(東北地方から北陸地方、日本海側多雪地)原産
ユキツバキ(雪椿、ツバキ科)
ヤブツバキの変種で、日本海側の多雪地帯に分布し、ブナ樹林でも見られます。多雪地に適応して平たい樹形になります。花はヤブツバキよりもやわらかい印象で、桃色の平開した花びらと、花糸まで黄色い雄しべの組み合わせがとても美しい。葉は、ヤブツバキより薄く、鋸歯が鋭い。果実は稀にしか結実しない。
(参考資料)
〇 早春の花木(3月28日、31日)、県庁近く、郷土の森、市街地で目にした、ハクモクレン(モクレン科)、サクラ(ゼンショウジキクザクラ、ソメイヨシノ、バラ科)、ウメ(バラ科)、コブシ(モクレン科)、サンシュユ(ミズキ科)などの開花状況、とは(2015.3.30):http://kanazawa-sakurada.cocolog-nifty.com/blog/2015/03/post-159f.html
(追加資料)
〇 ツバキ(椿) 白色の花の園芸品種