お水取り(3月12日)、東大寺修二会行事(3月1日~15日)、古都、奈良に春の訪れを告げる風物詩、とは(2016.3.16)
東大寺二月堂修二会(奈良)のお水取りは、3月(もとは陰暦2月)12日深夜(13日の午前2時半頃)に行われました。この日は、特にひときわ大きい11本の籠松明(長さ約8メートル、重さ60~70キロ)が使われました。 この儀式では、呪師(じゅし、役僧)、練行衆(れんぎょうしゅう、僧侶)が、二月堂前にある若狭井(わかさい)の水を汲み、加持し、お香水(こうずい)として、ご本尊の十一面観音菩薩(ぼさつ)に供えました。この水は、二月堂との間を3往復して運ばれ、また、参詣者にも分けられ、これを頂くと無病息災の霊験があると信じられています。
奈良地方では、お水取りがすめば春がくる、と語り継がれ、古都に春の訪れを告げる風物詩になっています。 また、寒さ暑さもお水取とも、この日からは、日一日と暖かくなるという。
私は、1968年(昭和43年)3月12日、お水取りを見るため、京都大学、銀閣寺近くの下宿先から奈良まで電車で行き、東大寺二月堂にお参りしたことがあります。
奈良・東大寺、お水取り たいまつの炎に歓声 YouTube、Kyodo News(共同通信社)
東大寺二月堂 お堂の舞台の松明(たいまつ) 北陸中日新聞(共同通信社)
東大寺二月堂(奈良市)で3月1日、お水取りの名で知られる伝統行事、修二会(しゅにえ)の本行が始まりました。お堂の舞台に大きな松明(たいまつ)が登場すると、激しい炎と降り注ぐ火の粉に参拝客が歓声を上げました。
修二会は、東大寺大仏開眼の752年(天平感宝、天平勝宝4年)から一度も途切れずに続き、今年で1265回目になります。練行衆(れんぎょうしゅう)と呼ばれる11人の僧侶が、15日まで、板に体を打ち付ける、五体投地など、1日6回の激しい修行を行います。 午後7時すぎ、世話役の童子(どうじ)が担ぐ長さ約6m、重さ約40kgの松明を道明かりに、練行衆が二月堂へ、、童子が燃え盛る松明を舞台の欄干から突き出し振り回すと、参拝客の頭上に火の粉が舞いました。 この火の粉を体に浴びると、無病息災になるという。
(参考資料)
〇 春、弥生(やよい、3月、旧暦2月)、東大寺修二会(本行、3月1日~満行、14日、おたいまつ)、お水送り(3月2日、若狭神宮寺)とお水取り(3月12日、奈良東大寺)、とは(2011.3.1): http://kanazawa-sakurada.cocolog-nifty.com/…/post-e90f-1.ht….
〇 お水取り(3月12日)、春を呼ぶ、奈良東大寺二月堂修二会のお水取りの行事、とは(2015.3.13): http://kanazawa-sakurada.cocolog-nifty.com/…/2015314-7f2c.h
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